研究課題/領域番号 |
20K09130
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
上田 英昭 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (50598274)
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研究分担者 |
松本 和久 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (10363631)
山口 宗一 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (20325814)
井本 浩 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (60274461)
橋口 照人 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (70250917)
大川 政士 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 医員 (90869322)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 大動脈弁狭窄症 / ずり応力 / 血小板 / 血管内皮増殖因子 / VEGF / マイクロRNA |
研究開始時の研究の概要 |
ASでは、狭窄弁による乱流から生じるシアストレスがVon Willebland因子活性に影響を与えている。また血小板は、VEGFやセロトニン、マイクロRNA (miRNA)を内在しており、シアストレスで活性化した血小板は内在因子やその機能も変化する。ASでも狭窄弁によるシアストレスが血小板機能を変化し、心不全や大動脈弁、移植人工弁に影響している可能性がある。本研究は経時的に採取した血液検体より分離した血小板を用い、巨核球系培養細胞を用いた基礎研究と合わせて、ASでのシアストレスが活性化した血小板miRNA、血小板内在因子が病態に与える影響を解明、予防可能な創薬に繋がると考えている。
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研究成果の概要 |
大動脈弁狭窄症 (AS)患者の長期経過の採血検体を用いて、血小板関連因子を解析した。血小板に多く内在する血管内皮増殖因子 (VEGF)は、術前よりAS患者では高い結果になった。また、その中でも血小板に特に多く内在するサブタイプであるVEGF-165は1年目においても術前より高く、大動脈弁置換により血流こそよくなるものの、人工弁が血小板に影響を与えている可能性が示唆された。対象数が少なく、また血小板そのもののVEGFが測定できていないため断言ができないため、今後症例の蓄積、さらなる解析が必要と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大動脈弁狭窄症および大動脈弁置換術で使用する人工弁が血小板に影響を与えVEGFの推移を起こしている可能性が示唆された。また、大動脈弁狭窄症患者では術前からVEGFの血中濃度が高いことが考えられ、病態の進行に影響を及ぼしている可能性がある。さらには、弁置換術を行った後もVEGF血中濃度が高く、術後患者の状態や移植した人工弁に影響を与えている 可能性が考えられた。まだ検討が十分ではないが、本研究と同様に循環器系の他疾患を検討していくことも可能と考えられた。
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