研究課題/領域番号 |
20K09147
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
武田 崇秀 京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (80614891)
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研究分担者 |
田畑 泰彦 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 教授 (50211371)
山崎 和裕 京都大学, 医学研究科, 講師 (50464227)
金光 ひでお 京都大学, 医学研究科, 助教 (60810166)
升本 英利 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 上級研究員 (70645754)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ドラッグデリバリーシステム / マクロファージ / 心不全 |
研究開始時の研究の概要 |
心筋梗塞などに起因する重症心不全は治療抵抗性の重篤な病態である。マクロファージのサブタイプ調節により局所炎症反応が調節しうることが知られており、動物心疾患モデルでのM2マクロファージ誘導による治療効果が報告されている。一方、生体内局所で効率的かつ安全にサブタイプ調節を行うには、ドラッグデリバリーシステム(DDS)が重要である。本研究の目的は、DDS担体によりM2マクロファージ誘導分子を心臓局所に作用させることで生体内マクロファージのサブタイプを調節し、治療効果および安全性を確認することである。
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研究成果の概要 |
本研究はドラッグデリバリーシステム(DDS)担体によりM2マクロファージ誘導分子を心臓局所に作用させることで生体内マクロファージのサブタイプを調節し、治療効果および安全性を確認することを目的とする。In vitroの検討としてポリ乳酸(PLGA)を用いたDDSによるピオグリタゾン(Pio)投与条件の最適化を行い、さらにもう一種類のDDSとしてのゼラチンハイドロゲルの有用性について液体クロマトグラフィーにより検討した。In vivoの検討として心筋梗塞モデルのラットへのPioを包含したPLGAナノ粒子投与による有意なM2マクロファージの比率の上昇、線維化領域の軽減および機能改善を実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心筋梗塞などに起因する重症心不全は治療抵抗性の重篤な病態である。マクロファージのサブタイプ調節により局所炎症反応が調節しうることが知られており、動物心疾患モデルでのM2マクロファージ誘導による治療効果が報告されている。一方、生体内局所で効率的かつ安全にサブタイプ調節を行うには、ドラッグデリバリーシステム(DDS)が重要である。DDS担体の最適化により効率的にM2マクロファージを誘導する条件を同定し、心疾患動物モデルに分子包含DDS担体を投与し、治療効果および安全性を評価することにより、生体の持つ再生能を賦活化させる、新たな心不全治療としての広い普及に大きく寄与すると考えられる。
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