研究課題/領域番号 |
20K09161
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
長岡 孝治 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (80649799)
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研究分担者 |
垣見 和宏 東京大学, 医学部附属病院, 特任教授 (80273358)
金関 貴幸 札幌医科大学, 医学部, 講師 (50531266)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ネオアンチゲン / 肺がん / CTL / 免疫チェックポイント阻害剤 / 免疫治療 / 次世代シーケンサー |
研究開始時の研究の概要 |
肺がんでは、T細胞浸潤の多い患者には抗PD-1抗体が効くが、少ない患者には効かない。本研究ではマウス肺がんモデルで、腫瘍内T細胞浸潤の多いASB-XIVと、少ないLLC1について、ネオアンチゲン予測を行い、免疫原性と抗腫瘍効果を検討する。T細胞浸潤の少ないLLC1については免疫賦活剤との併用を検討する。がん細胞が提示する抗原ペプチドをマススペクトロメトリーにより解析する。さらに肺がん手術検体を使用して、腫瘍組織から得たT細胞によるネオアンチゲンペプチドの認識を検討する。本研究によりネオアンチゲン特異的T細胞を腫瘍内に浸潤させることができれば、抗PD-1抗体の奏効率向上に繋がると期待される。
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研究成果の概要 |
T細胞浸潤の多い肺がんマウスモデルのASB-XIVと、少ないLLC1について、ネオアンチゲンの同定と、複合的免疫治療の検討を行った。どちらのモデルにおいても同定したネオアンチゲンDCワクチン単独では抗腫瘍効果は十分でなかった。ASB-XIVについては、ネオアンチゲンDC+抗PD-1抗体投与により十分な数のネオアンチゲン反応性T細胞を腫瘍内に浸潤させることで、強い抗腫瘍効果を誘導できた。LLC1については、ネオアンチゲンDC+CpG+抗CD38抗体により腫瘍の増殖を抑制することができた。効果的な抗腫瘍免疫応答のためには、個別の腫瘍内微小環境に応じた併用療法を選択することが重要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腫瘍内微小環境は、患者ごとに異なり、効果的な抗腫瘍免疫応答を誘導するためには、個々の腫瘍内の状態を正確に把握して、最適な組み合わせの複合的免疫治療を行う必要がある。本研究の意義は、2種類の肺がんマウスモデルに対して、それぞれに適切な複合的免疫治療を明らかにし、がん免疫治療の個別化、複合化の重要性を示した点である。加えて、今後の複合的免疫治療の開発において、本研究で同定したネオアンチゲンに特異的なT細胞をモニタリングすることで、その治療の効果の指標とすることが可能となる。
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