研究課題/領域番号 |
20K09173
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
谷口 洋平 関西医科大学, 医学部, 講師 (50609592)
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研究分担者 |
蔦 幸治 関西医科大学, 医学部, 教授 (00392332)
石田 光明 関西医科大学, 医学部, 講師 (00464173)
林 美樹夫 関西医科大学, 医学部, 講師 (10368251)
齊藤 朋人 関西医科大学, 医学部, 講師 (10548605)
赤間 智也 関西医科大学, 医学部, 准教授 (10548788)
村川 知弘 関西医科大学, 医学部, 教授 (50359626)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | PRAME / 胸腺癌 / 胸腺腫 / nCounter |
研究開始時の研究の概要 |
胸腺癌は稀だが悪性度の高い胸腺上皮由来悪性腫瘍で手術不能症例に対する標準治療は確立されておらず、新規治療戦略の構築が求められている。申請者らはPRAME (Preferentially expressed Antigen inMelanoma)が胸腺癌特異マーカーである事を独自に発見した。本研究では、胸腺癌におけるPRAMEの発現制御メカニズム、細胞内局在、および生物学的意義を解明する。本研究の成果は胸腺癌の分子病態の解明につながり、新しい診断技術の確立・治療標的の特定・治療戦略の構築における基盤的知見となると考える。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、胸腺癌特異的マーカーPRAMEの①細胞内局在・挙動の同定、②発現制御メカニズムの解明、③生物学的意義の解明である。 PRAMEの細胞内局在を同定すべくJCRB細胞バンクから入手したTy-82を用いた免疫蛍光染色ではPRAMEは細胞質内または核内に局在すると推測された。 PRAME関連遺伝子の同定を目的にnCounter analysis systemを用いた遺伝子発現プロファイルの網羅的解析では、PRAMEと関連のある候補遺伝子としてCXCL13, CCND3, NEFL等が抽出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
私たちの研究で、PRAMEを細胞膜に証明することはできなかったが、細胞質または核内に存在する可能性が示唆された。このことから、PRAMEを標的とする治療法の構築は困難かもしれないが、がん細胞が破壊された際にPRAMEが放出される可能性はあり、血中マーカーなどの実用化が、PRAME陽性がん(胸腺癌、肺癌、メラノーマなど)の治療効果や存在診断に役立つ可能性はあると思われた。 RNAの網羅的解析により、いくつかの発現調整に関わる候補遺伝子が挙げられた。これらの結果は、未だ明らかになっていない、PRAMEの発現調整機序を解明するうえで重要な所見と考えられた。
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