研究課題/領域番号 |
20K09176
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 愛媛大学 (2021-2022) 岡山大学 (2020) |
研究代表者 |
大谷 真二 愛媛大学, 医学部附属病院, 助教 (10770779)
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研究分担者 |
山根 正修 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (20432643)
豊岡 伸一 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (30397880)
杉本 誠一郎 岡山大学, 大学病院, 准教授 (40570148)
王 登莉 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (40815693)
西堀 正洋 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 特命教授 (50135943)
岡崎 幹生 岡山大学, 大学病院, 講師 (50467750)
三好 健太郎 岡山大学, 大学病院, 助教 (50534773)
阪口 政清 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (70379840)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 虚血再灌流障害 / HMGB1 / 肺移植 / HMGB1 |
研究開始時の研究の概要 |
虚血状態にある組織に血液が再び流れた時におこる組織障害のことを虚血再灌流障害というが,それを予防することで臓器移植後の成績を向上させることができる.炎症性タンパク質の代表であるHMGB1の過剰産生がその虚血再灌流障害の一因である可能性があるため,HMGB1の効果を抑える抗HMGB1抗体を使用したマウスの実験を行い,新しい肺虚血再灌流障害の制御法の確立を目指す.
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研究実績の概要 |
①マウス肺門クランプモデルにおけるHMGB1の動態:HMGB1は通常核内に限局しているタンパクである。マウス左肺門クランプモデルにおいて、再還流後2時間までのHMGB1の血中濃度を測定したところ、HMGB1が時系列に沿って上昇することが確認された。また組織の免疫染色において、虚血再還流障害を加えた群では、HMGB1が核内よりむしろ細胞質で強く染色され、細胞障害性の刺激により核内から細胞質へ移動している様子が確認された。この現象はHMGB1抗体を投与することで抑制されたことから細胞障害によりHMGB1には自己分泌経路が出現し抗体投与によってその経路を停止させることができるのではないか、と考えられ た。 ②抗体投与による虚血再還流障害の抑制:HMGB1抗体を投与する事による虚血再還流障害の抑制効果を調べた。肺機能、組織障害の改善を生理学的、組織学的に確認することができた。 ③抗体投与による抗炎症効果:HMGB1抗体を投与するとサイトカインの産生が低下することが確認された。HMGB1はRAGEやTLRといったレセプターのリガンドであり、MAPKの経路を介しサイトカイン産生を行っているが、HMGB1抗体によりMAPKの経路が抑制されることが示された。 ④抗体投与によるアポトーシスの抑制:肺組織の細胞死を定量するため組織でのアポトーシスを検索した。虚血性再還流障害によるアポトーシスが抗体投与により抑制されていることが確認された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の目的であるマウス虚血再灌流障害モデルにおいてHMGB1の動態と抗体投与による治療可能性の検証については概ね示された.
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今後の研究の推進方策 |
研究結果をより精緻に達成するための追加-再現実験等を行う.
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