研究課題/領域番号 |
20K09180
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中村 勝也 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (60585743)
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研究分担者 |
大西 秀哉 九州大学, 医学研究院, 准教授 (30553276)
三好 圭 九州大学, 大学病院, 助教 (70755272)
山崎 章生 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (80404440)
永井 俊太郎 九州大学, 大学病院, 助教 (90755240)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | PTPN3 / 肺NET / チロシンキナーゼ / 癌悪性形質誘導 / 増殖能 / 浸潤能 / 遊走能 / 癌治療法開発 / 増殖 / 遊走 / 浸潤 / 新規シグナル経路 / PTPH1 / 癌免疫治療 / 癌増殖 / 癌浸潤 / 癌遊走 / 癌線維化 / 癌組織浸潤リンパ球 / 新規治療法開発 / 腫瘍形成 / 予後予測因子 / 抗癌剤感受性 / 新規治療標的 / 増殖抑制 / 浸潤抑制 |
研究開始時の研究の概要 |
肺NETにおけるPTPH1の生物学的意義は未だ不明である。PTPH1抑制治療が肺NETの悪性化抑制にも直接寄与すれば、PTPH1抑制治療は、リンパ球の活性化に加え、肺NETに対する抗腫瘍作用といった2つの異なった抗腫瘍メカニズムを持つ画期的な治療となり得る。本研究の目的は肺NETの新規治療法開発のために、「PTPH1分子が肺NETに対する1) 診断補助因子、2) 予後予測因子、および3) 治療標的分子となり得るかを検証する」ことである。
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研究成果の概要 |
本研究で、我々は小細胞肺癌(SCLC)におけるPTPN3の生物学的意義解析を行い、小細胞肺癌及び大細胞神経内分泌癌(LCNEC)を含む肺神経内分泌腫瘍(肺NET)における癌治療法として、PTPN3抑制治療の可能性を検証した。本研究の結果は、PTPN3抑制が肺NETにおいて、リンパ球活性化及び癌抑制に関与することを示している。これらの結果は、PTPN3抑制治療が肺NETにおいて新規治療法となることを示唆しており、新たな癌免疫療法開発に大きな意義を提供すると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小細胞肺癌や肺大細胞神経内分泌細胞癌を含む肺neuroendocrine tumor(肺NET)は、免疫療法薬も含め、有効な化学療法薬が少なく予後不良であり、効果的な治療薬の開発が喫緊の課題である。本研究で我々は、PTPN3を抑制する治療が、リンパ球を活性化することに加え、癌悪性化を直接に抑制できる2重の効果を持つ肺NETの新規治療薬となる可能性を報告した。この成果は、難治性である肺NETの新たな治療法として期待される。
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