研究課題/領域番号 |
20K09181
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 (2022) 静岡県立静岡がんセンター(研究所) (2020-2021) |
研究代表者 |
永田 俊行 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (70611763)
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研究分担者 |
佐藤 雅美 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (30250830)
上田 和弘 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (90420520)
狩集 弘太 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (20648050)
横枕 直哉 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (00418857)
前田 光喜 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (70795674)
武田 亜矢 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任助教 (80794700)
梅原 正 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (20837794)
上村 豪 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (80927187)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | BHLHE41/DEC2 / 肺癌 / オートファジー / 非小細胞肺癌 / BHLHE41/DEC2発現制御機構 / 癌抑制遺伝子 / DEC2 / 上皮内癌 / 呼吸器外科臨床 |
研究開始時の研究の概要 |
BHLHE41/DEC2 はBasic helix-loop-helix familyに属する抑制性の転写制御因子であり、肺癌遺伝子データベース解析と肺癌手術検体の免疫組織化学染色による解析から、肺腺癌で非浸潤癌から浸潤癌への悪性化進展の初期に発現が低下する分子であることや、発現と予後とが相関することを確認している。本研究では、BHLHE41/DEC2の実臨床への応用を模索するとともに、その発現制御や薬剤感受性機構を解析し、肺癌の悪性化におけるBHLHE41/DEC2の発現低下機構とその意義を明らかにして、肺癌の早期診断への応用と治療標的候補分子の同定を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は、非小細胞肺癌におけるBHLHE41/DEC2(DEC2)発現の制御機構とその役割を明らかにし、早期診断への応用と治療標的としての可能性を検討することであった。 in vitro実験とin vivo実験いずれにおいても、DEC2の発現が亢進すると腫瘍細胞の増殖が抑制されることが確認された。DEC2発現による腫瘍増殖抑制の機序解明として、アポトーシスは大きくは関与しておらず、Autophagy flux assayやFluorescence Associated with ftLC3 Expression等から、DEC2の発現によりオートファジーが誘導されるとの結果を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
BHLHE41/DEC2の発現制御機構に関して、アポトーシスが大きく関与しておらず、BHLHE41/DEC2の発現によりオートファジーが誘導されるとの結果を得、機序の一端を解明した。更に、肺癌進行過程の早期と中・後期ではBHLHE41/DEC2の発現が異なることが確認され、肺癌における悪性化進行過程を考慮したオートファジー研究につながる可能性を秘めた結果であった。
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