研究課題/領域番号 |
20K09203
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
恵川 淳二 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (00453168)
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研究分担者 |
内藤 祐介 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (00623498)
井上 聡己 奈良県立医科大学, 医学部, 病院教授 (50295789)
川口 昌彦 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (60275328)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | プレハビリテーション / 脳虚血 / Caveolin-1 / Rehabilitation / 虚血 / Caveoline-1 / 高次脳機能 |
研究開始時の研究の概要 |
本邦における高齢化は急激に進んでおり、総務省の推定によると2040年になっても高齢者人口の増加は続くと予想されている。医療の高度化に伴い手術を受ける高齢者は、さらに増加するものと考えられる。高齢者においては、血管障害や心疾患などの併存により脳は非常に障害を受けやすい状況にある。こういった患者において、一旦脳虚血が生じると強い高次脳機能障害を起こす可能性がある。本課題研究では、Prehabilitationを行うことで、ラットの脳虚血後の高次脳機能の予後が改善するかを調査する。また、その機序の解明として、Caveolin-1という脂質結合タンパクに注目をして研究を遂行したいと考えている。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、Prehabilitationを行なった高齢ラットでは脳虚血後の高次脳機能の予後がPrehabilitationを行わないラットに比べ良好であるという仮説を検証することにある。手術手技の確立に時間を要したが、虚血手術自体は完遂できるようになった。また、行動実験に関しては問題なく施行できている。現在の行動実験の傾向では、プレハビリテーション群とコントロール群で実験結果に大きなはばらつきが出ている。これについては、昨年からの課題であり、血圧や血糖値、動脈血酸素分圧、動脈血二酸化炭素分圧など一定に保てるようにしているがばらつきは大きい。個体差が大きいのかもしれないが、もう少しサンプルサイズを増やして検討をしていく必要がある。本研究においては、Caveolin-1というタンパクがプレハビリテーションの有効性に関連していると仮説を立てて行なっている。このタンパクの発現については、ウェスタンブロットによる生化学的実験と免疫染色による組織学的検討を用いて行っている。行動実験(Passive avoidance)の結果は、プレハビリテーション(+)群(n=11)とプレハビリテーション(-)群(n=12)で有意な差は認めていない(中央値:300 vs 226, Mann-Whitney U P=0.379)。ただし両群ともばらつきが非常に大きいため、サンプル数が増えた段階でもう一度検討が必要となる。両群の虚血時の平均血圧(39±1.8 vs 37.3±1.8, P=0.58), 動脈血pH (7.44±0.03 vs 7.45±0.04,P=0.91),動脈血酸素分圧(159±65 vs 139±32, P=0.08),血糖(272±31 vs 255±55, P=0.07),ヘマトクリット(41.2±1.7 vs 41.4±2.6, P=0.14)であり、両群の手術は同等に行われていると考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
手術手技の確立に時間を要した。虚血手術後の生存率が低く、適切な血圧や虚血時間の設定を見つけるのに時間を要した。また、ウェスタンブロットなどの生化学検査にても、適切な抗体の選択や転写時間、ブロッキング時間などを模索するのに時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
虚血手術手技自体は、完全に確立した。行動実験において、個体差が大きく、サンプルサイズをさらに増やして検討をしていかなければならない。生化学的実験と組織実験については、引き続き継続していく。
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