研究課題/領域番号 |
20K09209
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
堀 佳江 金沢医科大学, 医学部, 特定助教 (00845068)
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研究分担者 |
加藤 伸郎 金沢医科大学, 医学部, 教授 (10152729)
伊藤 哲史 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (90334812)
小野 宗範 金沢医科大学, 医学部, 教授 (30422942)
山本 亮 金沢医科大学, 医学部, 准教授 (30447974)
古山 貴文 金沢医科大学, 医学部, 助教 (20802268)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 疼痛 / 中脳水道灰白質 / 縫線核 / ドパミン / 扁桃体 / 分界条床核 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では縫線核領域DAニューロンによる疼痛の中枢性制御がCeAとBNSTを介してどの様に行われているのか?を明らかにするために、まず①縫線核領域のDAニューロンはCeLとBNSTovとへのそれぞれの投射によってどのような痛覚反応を調節するのか?を行動実験的に検証し、そして②縫線核領域のDAニューロンがCeA/BNSTの局所神経活動をどの様に調節するのか?をスライス電気生理実験で検証する。
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研究成果の概要 |
背側縫線核(DR)および中脳水道灰白質(PAG)には、ドパミン(DA)ニューロンとみなされるDA transporter (DATDR-PAG) 陽性ニューロンが多く存在し疼痛の情動的側面を制御している可能性がある。本研究ではDATDR-PAGニューロンが疼痛をどのように制御しているのかを明らかにするため、その化学形態的特徴及び生理的特徴を精査した。疼痛刺激に対してDATDR-PAGニューロンは2峰性の反応を示した。またDATDR-PAGニューロンは2群のニューロン集団(TH陽性群とVIP陽性群)から構成されることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果、縫線核および中脳水道灰白質領域に、侵害刺激に特に選択的に反応するDATニューロン群が存在することが明らかになった。またこれらのニューロンはTH陽性群とVIP陽性群の2群からなる事が明らかになった。この結果から、疼痛の情動的側面を調節しうるニューロン群の存在が示唆され、このDATニューロン群の活動を制御することで新たな疼痛治療方策の創出が期待される。
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