研究課題/領域番号 |
20K09226
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
阿部 龍一 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (60542503)
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研究分担者 |
高谷 恒範 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (00736506)
植村 景子 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (10645873)
林 浩伸 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (30464663)
久下 博之 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (30801774)
小山 文一 奈良県立医科大学, 医学部, 病院教授 (40316063)
川口 昌彦 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (60275328)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 直腸癌 / 術後排尿機能障害 / 術中神経機能モニタリング / 経尿道的尿道括約筋電位モニタリング / 術後排尿障害 / 術中神経モニタリング / 運動誘発電位 / 電極付き尿道カテーテル / 尿道括約筋 / 運動誘発電位測定 / 直腸癌手術 / 術中モニタリング / 排尿機能 / モニタリング |
研究開始時の研究の概要 |
術後排尿機能障害のリスクが高い直腸癌手術において排尿機能の評価を行うために、電極付き尿道カテーテルを用いて排尿筋-運動誘発電位モニタリングを行う。 電極付き尿道カテーテルを用いた排尿筋-運動誘発電位モニタリングとは、経頭蓋的に運動野に与えられた電気刺激が、下行性運動経路を伝播し尿道括約筋から尿道カテーテルに設置された電極で筋活動電位を記録するものである。 直腸癌手術中に電極付き尿道カテーテルを用いて排尿機能モニタリングを実施した研究は未だなく、本研究は新規性と社会的ニーズの高いと思われ、直腸癌術後の排尿機能障害の予防に対して有用であることが示されることは社会的意義が高い。
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研究実績の概要 |
経尿道的に記録された尿道括約筋由来の筋電位波形の特徴の一つとして、多くの症例で2峰性を示すことがわかった。またその2つの頂点間の潜時差が10msec程度であった。2峰性になる理由として、得られた筋電位が内尿道括約筋と外尿道括約筋からの電位を含んでいることが推測される。2つの峰の潜時差が10msec程度になるのは、内尿道括約筋を支配する下腹神経がTh10レベルから分岐し、外尿道括約筋を支配する陰部神経が仙髄レベルから分岐することと、脊髄伝導速度が0.2msec/cmであることを考えると説明ができる。したがって、電極付き尿道カテーテルを用いて経尿道的に尿道括約筋からの電位をモニターする場合には、得られた波形の形態変化も警告基準の一つになるかもしれない。 ただし、術後排尿機能との関連は今後の課題である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定された患者数からデータを得ることができた。
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今後の研究の推進方策 |
論文作成をして、医学誌に投稿する。
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