研究課題/領域番号 |
20K09230
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
小高 光晴 東京女子医科大学, 医学部, 臨床教授 (90280635)
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研究分担者 |
宮田 茂樹 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 客員研究員 (20239411)
小亀 浩市 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 部長 (40270730)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 冷蔵血小板 / 心臓血管手術 / 多発外傷 / 外傷 |
研究開始時の研究の概要 |
多発外傷などでは、Massive Transfusion Protocol (MTP)の有効性が指摘され、出血や組織損傷などに伴う希釈性、消費性凝固障害を補正し早期死亡を防ぐ。 しかし、本邦では、血小板濃厚液は室温保存で、有効期限は4日間と諸外国と比較して短い。冷蔵血小板は有効期限を14日間程度まで延長可能で、さらに細菌汚染の低減、血小板止血能の優位性もある。本研究では外傷による大量出血症例、出血リスクの高い心臓血管手術から、止血凝固障害時に血液検体を採取し、ex vivoで冷蔵血小板を実臨床に即した濃度で添加、血液粘弾性検査などによる止血凝固線溶動態を解析しその有効性を検証する。
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研究成果の概要 |
本研究では、①常温及び冷蔵PCの比較(in vitro)と②人工心肺離脱後の血液検体に臨床に模した容量のPC添加を試験管内で行う(ex vivo)2種実験系を計画し比較検討を行った。調査患者数21名。常温/冷蔵PC平均保存期間8.1±3.3日間。in vitroでは冷蔵PC はMean platelet volume (MPV)とリストセチン以外の凝集能にて有意に高値を示した。ex-vivoではTEG Platelet mappingにてRとアラキドン酸(AA)に有意差が認められた。 平均8日間保存で冷蔵PCは室温PCに比べ、in vitro、ex vivoともに上記血小板機能が優れていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
in vitroでは冷蔵PC はMean platelet volume (MPV)とリストセチン以外の凝集能にて有意に高値を示した。ex-vivoではTEG Platelet mappingにてRとアラキドン酸(AA)に有意差が認められた。 平均8日間保存で冷蔵PCは室温PCに比べ、in vitro、ex vivoともに上記血小板機能が優れていた。冷蔵血小板は備蓄ができる可能性があり、外傷へのMTP対応に役立つ可能性がある。
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