研究課題/領域番号 |
20K09232
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 秀典 日本医科大学, 大学院医学研究科, 研究生 (30221328)
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研究分担者 |
齋藤 文仁 日本医科大学, 医学部, 准教授 (20360175)
坂井 敦 日本医科大学, 医学部, 講師 (30386156)
丸山 基世 日本医科大学, 医学部, 助教 (60709757)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | HCNチャネル / microRNA / target protector / 一次感覚神経 / 神経障害性疼痛 |
研究開始時の研究の概要 |
難治性の神経障害性疼痛の治療標的としてHCNチャネルは有望であるが、その阻害薬はHCNチャネルを発現する心臓に対する有害作用等が懸念されている。 本研究ではmicroRNAの標的遺伝子のうち、特定のmRNAへの結合のみを阻害するアンチセンス核酸 (target protector) を用いて、臓器特異的に発現するHCNチャネル調節サブユニットの発現を修飾し、一次感覚神経におけるHCNチャネル機能の抑制を試みる。 一次感覚神経において発現特異性の高いmicroRNA-mRNA相互作用に関わる核酸配列のスクリーニングによって、局所的な抑制効果の高いtarget protectorを同定し、有害作用を回避した疼痛メカニズム特異的な鎮痛戦略の可能性を見出す。
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研究成果の概要 |
難治性の神経障害性疼痛の治療標的としてHCNチャネルは有望であるが、その阻害薬はHCNチャネルを発現する心臓に対する有害作用等が懸念されている。本研究では、microRNAの標的遺伝子のうち、特定のmRNAへの結合のみを阻害するアンチセンス核酸 (target protector) を用いて、HCNチャネル調節サブユニットの発現を修飾した。一次感覚神経において末梢神経障害により発現上昇するmicroRNAと標的mRNAが相互作用する核酸配列とその周辺配列を標的として、抑制効果の高いtarget protector候補をスクリーニングによって同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経障害を伴う慢性疼痛治療に対し、数多くのイオンチャネルに対する選択的阻害薬が合成されてきたが、実臨床における有効性や安全性に課題があり、承認に至っていない。本研究の成果は、従来のようなイオンチャネル選択的阻害薬ではなく、チャネル機能を制御するサブユニットを標的にしたmicroRNAの結合を阻害するtarget protectorを治療薬とする全く新しい観点からの研究であり、HCNチャネルサブユニットの発現量を変化させるmicroRNA結合配列を標的としたtarget protectorを見出したことは、社会的に望まれている神経障害性疼痛治療薬開発の有用な突破口となる可能性がある。
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