研究課題/領域番号 |
20K09272
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
倉橋 清泰 国際医療福祉大学, 医学部, 主任教授 (50234539)
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研究分担者 |
矢澤 華子 (佐藤華子 / 佐藤) 獨協医科大学, 医学部, 講師 (60438132)
馬場 靖子 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (80453041)
矢澤 卓也 獨協医科大学, 医学部, 教授 (50251054)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 人工呼吸器関連肺障害 / 肺保護戦略 / 経肺圧 / 人工呼吸誘発肺障害 / 急性呼吸促迫症候群 / 換気戦略 |
研究開始時の研究の概要 |
麻酔下にSDラットの胸腔内にカテーテルを留置し、部位毎に胸腔内圧を測定できる系を作る。 予め(a)ARDSモデル、(b)肺線維症モデル、(c)肺気腫モデルを作成しておく。それぞれ病態別に人工呼吸を開始した後、外からわかる肺メカニクス(気道内圧、気道抵抗、肺・胸郭コンプライアンス、食道内圧等)に対して、胸腔内に留置したカテーテルから得られる胸腔内圧の値を用いて部位毎に計測した経肺圧とを比較する。 疾患により、気道内圧と食道内圧から計算されるいわゆる経肺圧が、どの程度各部位で測定する胸腔内圧により計算する経肺圧と乖離するかを明らかにする。
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研究実績の概要 |
昨年度は一昨年に続き新型コロナ感染症の影響で実験環境が整わなかったため、動物を用いる研究は一切できず、ごく限られた基礎的な予備実験および、情報収集と打ち合わせを行った。海外の研究者がグラント申請をし、来日を調整している。 感染終息が見えてきたので、今年度は学生研究員および外部研究者により、動物実験も含めた実験を開始できるように調整する。 今後は、SDラットを用いて、 ①経肺圧測定の動物実験モデルの確立、 ②各種疾患モデルによる経肺圧の測定、 ③肺障害の定量の3つのステップで実験を進める。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
昨年度は新型コロナ感染症の影響で実験環境が整わず、ごく限られた基礎的な予備実験しかできていない。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、感染の収束を待って学生研究員および、外部研究員、学内研究生などにより、動物実験も含めた実験を開始できるように調整したい。 研究計画書1年目の内容からの開始となる。 ①経肺圧測定の動物実験モデルの確立:SDラットを麻酔下に大腿静脈と頚動脈にカニュレーション、気管切開をおき全身麻酔を維持する。次いで左右肋間を小切開し生理食塩水を満たした中心静脈カテーテルを胸腔内に留置(左右各6本)、食道内に留置したカテーテルと共に圧トランスデユーサーに接続し、生体モニターで圧測定をする。気管切開チューブを通して人工呼吸を行い各部位の胸腔内圧および食道内圧を記録する。これを基礎データとして、来年度以降の疾患別の実験につなげる。 来年度以降は以下について進める予定である。 ②各種疾患モデルによる経肺圧の測定:過去用いたのと同様の方法で(a)ARDSモデル、(b)肺線維症モデル、(c)肺気腫モデルを作成し、それぞれについて①と同様に測定をする。さらに動物を腹臥位にした系でも同様に行う。換気条件は、食道内圧で測定される経肺圧が15cmH2Oから5cmH2O刻みに35cmH2Oまで換気量を変えて5段階で行い比較する。いずれもFIO2は40%、PEEPは5cmH2Oで行う。 ③肺障害の定量:左右の肺を取り出し、胸腔内圧を測定していた部位毎に以下の検討を行う。(a) 病理組織像、(b) homogenate中サイトカイン、アポトーシス関連分子定量、(c) MAPKの活性化定量、(d) 血管内投与RI標識タンパクの肺組織内移行の定量。
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