研究課題/領域番号 |
20K09285
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
北村 直美 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (30572474)
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研究分担者 |
谷 眞至 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (60236677)
清水 智治 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70402708)
藤野 和典 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (70402716)
三宅 亨 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (70581924)
小幡 徹 滋賀医科大学, 医学部, 客員准教授 (80119776)
田畑 貴久 滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (90278200)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | エンドトキシン / 敗血症性ショック / エンドトキシン吸着療法 / トレミキシン / 血液浄化療法 / EAA / ESP / エンドトキシンショック / Endotoxin Activity Assay / PMX / 敗血症 / Septic shock |
研究開始時の研究の概要 |
国内で利用できるエンドトキシン測定法は感度が低く『エンドトキシン血症』を正確に測定することができない。我々が開発したEndotoxin Scattering Photometry(ESP)は従来法より高感度・迅速にエンドトキシンを測定できる。 本研究では、 1)ESPにて『エンドトキシン血症』を正確に評価することにより重症病態形成へのエンドトキシンの関与を解明すること 2)PMXの適応判断が可能かどうか検討することを目的としている。 正確なエンドトキシンの評価により救命率の向上、適切な医療材料使用により医療費の削減にもつながると考える。
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研究成果の概要 |
EUPHRATESではSepsis-2のSeptic shock, MODS score>9, 0.6≦EAA<0.9の患者で有効であった。本研究ではSepsis-3のSeptic shockでEAAとPMX適応を検討した。Sepsis-3のSeptic shockと診断された患者で0.57≦EAA<0.9の範囲にある患者でPMX治療ありの患者で30日生存率が有意に良好であり、EUPHRATESとほぼ同様の有効性が発揮されることが確認できた。また、PMXカラムの前後でエンドトキシン値をESP法で比較したところ有意な低下を認め、エンドトキシンが確実にカラムで吸着されていることを確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果から、Sepsis-3の診断基準でSeptic shockと診断された症例でもEAAにて『エンドトキシン血症』を正確に評価することにより、PMX治療の有効性を発揮できる症例を選別できる可能性が示唆された。現在の本邦のPMXの保険適応はSepsis-3の診断基準が用いられているが、EAAなどの適切なコンパニオン診断を用いることが有効である事が判明した。EAAの本邦への導入を促進させる機会になると考えられ、学術的意義も高いと考えられる。さらに、本研究の成果は、敗血症患者の救命率の向上や適切な医療材料使用判断ができることにより医療費の削減にも貢献でき、社会的意義も高い研究であると考える。
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