研究課題/領域番号 |
20K09299
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 科学警察研究所 |
研究代表者 |
辻川 健治 科学警察研究所, 附属鑑定所, 鑑定官 (50356193)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | カフェイン / 検査キット / 血中濃度 / 判定 / イムノクロマトグラフィ / スキャナー / Image J / 簡易吸光度計 / イムノクロマトプレート / デジタルカメラ / 比色反応 / ジフェンヒドラミン / 簡易分光計 / 薬物 / 血液 / 定量 |
研究開始時の研究の概要 |
中毒域の血中濃度が比較的高く、かつ、比色法による定量が可能と考えられる非揮発性薬毒物(アセトアミノフェン、サリチル酸、カフェイン、リチウム等)を対象とした、簡易吸光度計による血中濃度の簡易な定量法を開発する。開発した定量法については、剖検試料を用いて定量値の妥当性の評価を行い、良好な定量値が得られることを確認する。
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研究成果の概要 |
市販の尿中CAF用検査プレートによる血中CAF濃度の判定法を開発した。CAF添加血清をリン酸緩衝液(PBS)で希釈したものを尿中CAF用検査プレートに滴下した後、バンドの有無(バンドがない場合がCAF陽性)を確認した。その結果、PBSで20倍及び100倍に希釈した血清について尿中CAF用検査プレートで検査を行うことで、血中CAF濃度が中毒域以下、中毒域、致死域のいずれかと判定することが可能であった。解剖血4例(2例はCAF濃度が致死域(150μg/mL以上)、残り2例はCAF中毒以外)に対し上記方法で検査を行ったところ、血中CAF濃度を適切に判定できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カフェイン中毒は増加が著しく、また、時に致死的な中毒である。一方で、血液浄化法により血中からカフェインを除去することで、血中カフェイン濃度が致死濃度域であっても十分に救命可能である。本研究成果は、血液浄化法を適応するかどうかを判断する上で有用な血中カフェイン濃度の判定法となることが期待される。
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