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骨髄由来プロインスリン陽性細胞と老化細胞の関係性の探索

研究課題

研究課題/領域番号 20K09303
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55060:救急医学関連
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

藤野 和典  滋賀医科大学, 医学部, 講師 (70402716)

研究分担者 松村 一弘  滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (50378486)
田畑 貴久  滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (90278200)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワードプロインスリン陽性細胞 / 老化細胞 / 多臓器不全 / 骨髄造血幹細胞
研究開始時の研究の概要

集中治療を要する重症患者においては、集中治療後症候群と呼ばれる老化現象に類似した病態の進行が観察されている。申請者らは老化細胞が、侵襲時に骨髄にて産生され臓器細胞に融合し、臓器機能不全を引き起こすプロインスリン陽性細胞(PI-BMDCs)に酷似していることを見出した。PI-BMDCsが侵襲により産生され、臓器において老化細胞となるならば、侵襲後に生じる様々な老化現象の機序を説明することが可能となり得る。本申請は骨髄幹細胞の老化とPI-BMDCs、老化細胞の関係を明らかとし、抗老化治療薬(senolytic drug)の侵襲に対する新たな治療薬としての可能性を勘案するものである。

研究実績の概要

集中治療を要する重症患者においては、集中治療後症候群と呼ばれるADLの低下、認知機能および臓器機能の低下等、いわば老化現象の進行が観察される。近年老化によって生じる老化細胞の様々な機能が明らかとなってきているが、申請者らは老化細胞が、侵襲時に骨髄にて産生され臓器細胞に融合し、炎症性サイトカインを産生することにより、臓器機能不全を引き起こすプロインスリン陽性細胞(PI-BMDCs)に形態的、機能的に酷似していることを見出した。PI-BMDCsが骨髄幹細胞/前駆細胞の老化により産生され、臓器細胞に融合し、老化細胞として機能するならば、侵襲後に生じる様々な老化現象の機序を説明することが可能となり得る。本申請は骨髄幹細胞の老化とPI-BMDCs、老化細胞の関係を明らかとし、抗老化治療薬(senolytic drug)の侵襲に対する新たな治療薬としての可能性を勘案するものである。
令和3年度は、敗血症モデルマウス(盲腸結紮穿刺(CLP)モデル、リポポリサッカライド(LPS)投与モデル)において、マウス幹細胞とされているKSL細胞(Lin-Kit+ Sca-1+)をフローサイトメトリーにて収集し、老化マーカーとされるp16INK4a、p21、p53のmRNA発現の程度につき観察を行った。高齢マウス(1.5歳)と同様に、CLPモデル、LPSモデルともに老化マーカーの発現が増加する傾向が観察されている。令和4-5年度にかけては、敗血症モデルマウスにおける老化細胞の分布の調査を行ったが、老化マーカーの発現が増加しているにもかかわらず、老化細胞の増加の評価は困難であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

敗血症モデルマウスにて、老化マーカーの上昇は認められるが、老化細胞数は個体差が大きく、増加していることに統計学優位性を持たせられていないため

今後の研究の推進方策

老化細胞の同定のための抗体の変更を行い、老化細胞の再同定を試みる。また、抗老化治療によって幹細胞の老化マーカーが変化するか否かにつき調査を行う予定である

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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