研究課題/領域番号 |
20K09304
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松本 寿健 大阪大学, 医学部附属病院, 特任助教(常勤) (70644003)
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研究分担者 |
嶋津 岳士 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50196474)
山川 一馬 大阪医科薬科大学, 医学部, 准教授 (50597507)
清水 健太郎 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (60379203)
小倉 裕司 大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (70301265)
奥崎 大介 大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 特任准教授(常勤) (00346131)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | NFκB / RNAシークエンス / 敗血症 / バイオインフォマティクス / 分子病態分類 / サブタイプ |
研究開始時の研究の概要 |
敗血症における過剰な炎症は生体防御に必須の反応であり、必要な炎症をコントロールする“炎症の最適化“が重要である。申請者は、ヒト免疫不全ウイルス1型領域結合タンパク質(HIVEP1)が炎症反応に重要な転写因子NFκBのブレーキ機能を担うことを明らかにしてきた。本研究では① HIVEP1遺伝子発現は炎症最適化のための新たなマーカーとなるかを評価する② 敗血症患者の血液検体を用いてRNAシークエンスを行い、HIVEP1遺伝子発現に基づいた新規分子病態分類(HIVEP1型エンドタイプ)を明らかにする③ HIVEP1型エドタイプの鑑別マーカーを開発し、治療効果や予後との関連を解明する。
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研究成果の概要 |
敗血症患者の全血を用いてRNAシークエンス解析を行なった。健常人と比較して、多くのmRNAが発現変動を認めた。変動したmRNAを用いてパスウェイ解析を行なったところ、T細胞疲労に関連するシグナルが同定された。上方制御解析ではHIVEP1の抑制が同定され、HIVEP1が敗血症病態において重要な役割を担っていることが分かった。一方、血球HIVEP1遺伝子発現量に関わらず、重症度の異なるクラスターに分類された。これから血球HIVEP1遺伝子発現量をバイオマーカーとした新規分子病態分類の解明には至らなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
敗血症患者の全血を用いてRNAシークエンス解析を行ない、HIVEP1が敗血症病態で重要な役割を担っていることが検証できた。本研究では血球HIVEP1遺伝子発現量をバイオマーカーとした新規分子病態分類の解明には至らなかったが、今後、敗血症に対する新規創薬標的となる可能性がある。
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