研究課題/領域番号 |
20K09321
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
田村 郁 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (70629146)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | Glioma / cancer stem cell / microRNA / 脳腫瘍 / がん幹細胞 / バイオマーカー / 悪性脳腫瘍 / 膠芽腫 / 脳神経疾患 / 治療抵抗性 |
研究開始時の研究の概要 |
膠芽腫は最も悪性度の高い脳腫瘍で、治療抵抗性の克服が課題である。近年、膠芽腫の治療抵抗性に脳腫瘍幹細胞が大きく関わっていることが示唆されるようになった。本研究は、脳腫瘍幹細胞特異的microRNAを同定することで、悪性脳腫瘍の新規治療法およびバイオマーカーを確立し、悪性脳腫瘍の予後改善に貢献することを目的としている。具体的には①血清サンプルと脳腫瘍幹細胞を用いた網羅的スクリーニングによって脳腫瘍幹細胞特異的microRNAを探索することにより②悪性脳腫瘍の治療抵抗性機序を解明し③悪性脳腫瘍の治療抵抗性を克服する新規治療法と④悪性脳腫瘍幹細胞特異的なバイオマーカーを開発すること目指している。
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研究成果の概要 |
膠芽腫は最も悪性度の高い脳腫瘍で、治療抵抗性の克服が課題である。近年、膠芽腫の治療抵抗性に脳腫瘍幹細胞が大きく関わることが示唆されるようになった。脳腫瘍幹細胞に特異的なmicroRNA(=miR)を同定することにより、悪性脳腫瘍の新規治療法およびバイオマーカーを探索することを目的に本研究を行った。Neurosphere法による培養で分離した脳腫瘍幹細胞と血液サンプルを用いてmiR arrayによる発現スクリーニングを行い、脳腫瘍幹細胞特異的かつ悪性脳腫瘍のバイオマーカーとなりうるmiRXを同定した。miRXの発現制御を行うと膠芽腫の増殖抑制がみられ、新規治療法につながる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳腫瘍の治療抵抗性に関わることが示唆されている脳腫瘍幹細胞をターゲットとして研究を行い、脳腫瘍幹細胞と脳腫瘍患者血液サンプルで過剰発現ならびに発現抑制されているmicroRNAとその標的分子を同定した。このことにより、悪性脳腫瘍の治療抵抗性の分子機序の一端を解明することができた。また、新規のバイオマーカーとしての可能性が示唆された。microRNAと脳腫瘍幹細胞をtargertとすることで、膠芽腫を代表とする悪性脳腫瘍の新規バイオマーカー開発、治療開発研究へ大きく貢献できる可能性が示唆された。
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