研究課題/領域番号 |
20K09326
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
島田 健司 徳島大学, 病院, 講師 (60624351)
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研究分担者 |
高木 康志 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (40312227)
兼松 康久 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (90363142)
八木 謙次 川崎医科大学, 医学部, 講師 (80551837)
多田 恵曜 徳島大学, 病院, 特任講師 (30547964)
高麗 雅章 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (60794013)
宮本 健志 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 徳島大学専門研究員 (80585000)
四方 英二 川崎医科大学, 医学部, 講師 (30813315)
山口 泉 徳島大学, 病院, 特任助教 (70780005)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | SAH / intracranial aneurysms / periodontal disease / periodontal bacteria / exosome / 歯周病 / sirtuin / ERα / 破裂性脳血管病 / 脳動脈瘤破裂 / 歯周病菌 |
研究開始時の研究の概要 |
脳動脈瘤破裂症例の血管壁の58%に歯周病菌のDNAが存在することがフィンランドから報告され、破裂脳動脈瘤壁の定量PCRによるDNA解析で数種類の歯周病関連細菌DNAが検出されている。脳動脈瘤を原因とするクモ膜下出血の年齢を標準化した発生頻度には明確な国別地域格差が存在するため歯周病菌と脳動脈瘤の関係を本邦でも明らかにする必要があると考えた。 歯周疾患は脳血管障害や動脈硬化性疾患や糖尿病の病態、血管内皮障害にも関与していると考えられるため、歯周の局所炎症が全身性に影響する可能性があると考え、歯周の炎症よって放出されると考えられるexosomeの役割に着目し破裂との関連性を明らかにしていきたい。
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研究成果の概要 |
脳疾患のうち脳梗塞や脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血(SAH)などの脳卒中は、国内死因の上位を占めており、寝たきりの原因の第一位であるため有効な予防や治療の方策が求められている。 これまでに、これらの疾患と歯周病との関連性を解析し、破裂脳動脈例では重症歯周病例が多いことを報告しているが(Neurosurgery Open, 2023)、脳動脈瘤破裂に至る歯周病菌の特定や歯周病菌による破裂のメカニズムの解析も行われていないことから、脳動脈瘤破裂における特定歯周病菌の影響を明らかにするとともに、病巣から遊離されるexosomeの役割に着目し、検討を行い、解析法を確立し、継続して検討中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳動脈瘤の破裂により発症するくも膜下出血は、国内の死因の第2位となっており、患者の約3割以上に脳血管の攣縮を認め、致死に至る確立が高く、また麻痺や言語障害などの重度な後遺症を残すことから、クモ膜下出血の予防法や破裂後の治療法を確立することは、極めて重要と思われる。また脳動脈破裂予後の治療法を確立することも重要である。脳動脈破裂モデルや歯周上皮細胞を用いて脳血管の病態に関与する分子機序を解明し、治療標的の同定および脳動脈瘤破裂予防に向けての方策を探求することで、有効な予防方策を確立し、寝たきりの症例を減少させ、患者および家族の負担を軽減するためにも、本研究は社会的意義が大きいと思われる。
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