研究課題/領域番号 |
20K09328
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
日宇 健 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (00404260)
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研究分担者 |
伊木 勇輔 長崎大学, 病院(医学系), 医員 (00772154)
定方 英作 長崎大学, 病院(医学系), 助手 (10772139)
堀江 信貴 広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (70380912)
松尾 孝之 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (00274655)
馬場 史郎 長崎大学, 病院(医学系), 講師 (30530430)
氏福 健太 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (20437867)
平山 航輔 長崎大学, 病院(医学系), 医員 (00896326)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | Stem cell / Stroke / Stem cells / Ischemic stroke / BBB opening / 脳梗塞 / 幹細胞移植 / 脳可塑性 |
研究開始時の研究の概要 |
シナプスの研究と神経幹細胞移植研究とを融合応用し、グリアの増勢、シナプス機能や神経細胞突起の侵入など機能回復の内在性修復機構のメカニズムに絞り解析を行っていく。さらに光遺伝学optogeneticsを駆使し標的とするニューロンをそれぞれ興奮または抑制することでシナプス機能の促進により、幹細胞移植後の機能回復をさらに促進させるかを検討する。
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研究成果の概要 |
虚血性脳卒中の急性期から亜急性期にかけて、幹細胞移植は血管新生を促進する。梗塞巣(IC)では、発症24時間以内にニューロン、アストロサイト、ミクログリアがVEGFを分泌し、3日目にピークを迎える。周辺梗塞領域(PI)では、ペリサイトがVEGFを分泌し、内皮細胞(EC)の増殖を助ける。亜急性期には、VEGFとPDGF-BBが成熟した血管新生を促進する。急性期のIA幹細胞移植では、幹細胞はICとPIに広く分布し、亜急性期にはPIに主に分布する。移植された幹細胞はVEGFやPDGF-BBなどを分泌し、血管新生を促進することで梗塞体積を減少させる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
虚血性脳卒中に対する幹細胞療法は、神経障害の治療に期待が寄せられており、初期の臨床試験が進行中である。急性期から亜急性期にかけて、幹細胞移植は血管新生を促進する。亜急性期には、VEGFとPDGF-BBが成熟した血管新生を促進する。動脈内移植は安全性が確認されているが、有効性向上には移植細胞の移動促進と長期生存する細胞の開発が必要であり、さらなる研究が期待される。
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