研究課題/領域番号 |
20K09345
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
岩間 亨 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20303498)
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研究分担者 |
江頭 裕介 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (50547677)
中山 則之 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (30444277)
榎本 由貴子 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (20377659)
松原 博文 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (00800244)
庄田 健二 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (00866981)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | クモ膜下出血(SAH) / 白質傷害 / マウスSAHモデル / クモ膜下出血 / 白質神経傷害 |
研究開始時の研究の概要 |
クモ膜下出血(SAH)は、他の脳卒中病型と比較しても致死率、後遺障害率の高い病型であり、臨床現場では救命が治療の主たる目的となる。故に日常生活回復例における長期的な認知機能については軽視されがちである。他の脳卒中病型では、白質神経傷害が認知機能低下を引き起こす主たる原因として注目されているが、SAHでは臨床、基礎の両面から白質神経傷害に対する研究はほとんど行われていない。本研究の目的は、SAH後の一次脳損傷について、特に白質神経傷害に注目し、その機序と発生頻度、発生と進展を予測するバイオマーカー、および認知機能への関与について臨床、基礎の両面より探索を行い、新規治療法の開発に繋げるものである。
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研究成果の概要 |
クモ膜下出血(SAH)臨床例において、慢性期の白質傷害は臨床的に軽度の後遺症を呈する群で顕著であり、SAH後の高次機能低下、認知機能低下との関連性が示唆された。マウスSAHモデルを用いた基礎実験では、SAH後超急性期の微小血管障害が白質傷害の端緒になっていると仮定し、電子顕微鏡での微小血管の微細構造観察を行い、SAH発症後超早期の微小血管構造変化の確認を進めている。In vitroでの実験系としては、脳白質微小血管の構成因子である内皮細胞、周皮細胞に注目し、SAHを模したストレス環境下細胞間・細胞内シグナル伝達を確認し、薬剤による抑制の可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳白質神経組織は、SAHが引き起こす一次脳損傷の原因とされる様々な病的ストレスに対し脆弱であり、一次脳損傷の最も起こりやすい組織と考えられている。このことから、白質神経傷害は、SAHによる一次脳損傷についての研究および治療ターゲットとして極めて有望である。本研究結果からは、SAHにおいて、超早期の微小血管障害と、微小血管における構成細胞間の連関が、急性期から慢性期にかけての脳白質傷害の発生および進展の主要な因子であることが示唆された。この成果は、現在有効な治療法のない、SAH後の一次神経傷害に対する新たな治療法の開発に寄与するものと考えられた。
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