研究課題/領域番号 |
20K09348
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
岡崎 貴仁 広島大学, 医系科学研究科(医), 専門研究員 (60437613)
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研究分担者 |
弓削 類 広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (20263676)
栗栖 薫 広島大学, 医系科学研究科(医), 名誉教授 (70201473)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 間葉系幹細胞 / 頭蓋骨 / 脳梗塞 / 模擬微小重力環境 / 移植 / 脳梗塞急性期 / ヒト頭蓋骨 / ラット / ヒト頭蓋骨由来間葉系幹細胞 / 脳梗塞ラット |
研究開始時の研究の概要 |
脳神経外科領域において,手術や集学的治療の進歩により治療成績は向上しつつあるが,広範囲の脳梗塞や多量の脳出血などの重症脳卒中,重症頭部外傷、脊髄損傷などでは現在の治療技術では十分な機能回復が望めないのが現状である.本研究では,ヒト頭蓋骨由来間葉系幹細胞の分離・模擬微小重力下での培養を行い,より効果的な細胞移植治療方法を検討する.ヒト頭蓋骨由来間葉系幹細胞は,開頭手術の際に新たな侵襲を加えることなく採取することができ自家移植が可能である.重症脳卒中に対しては手術,薬剤など現在の治療には限界があり,ヒト頭蓋骨由来間葉系幹細胞の有用性が確立すれば新たな治療法を開発していくことができると考えられる.
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研究成果の概要 |
頭蓋骨由来の間葉系幹細胞(cMCSs)は、腸骨由来MSCs(bMSCs)よりも高い移植効果を有している。また、模擬微小重力(MG)下で培養したcMSCsは、通常重力(1G)環境下で培養されたcMSCsに比べ移植による機能予後を改善する。今回我々は、MG環境下で培養したcMSCsを脳梗塞モデルラットに投与し、その移植効果について検討した。その結果、MG環境で培養したcMSCは、アポトーシスを抑制し、血管新生、シナプス形成、細胞損傷に対する修復に対し、より強力な効果を発揮することがわかり、MG環境で培養したcMSCは、虚血性脳卒中後の運動機能回復に有用な幹細胞源となる可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳卒中によって脳に障害が生じると、重篤な機能障害をきたし、最悪の場合、死に至ることもある。近年、薬物療法や血管内治療などの外科的治療の進歩により、機能予後の改善が期待されている。一方、損傷をうけた脳組織は再生せず、十分な機能改善が見込まれないことも知られている。新たな治療方法として、中枢神経損傷に対する間葉系幹細胞の機能改善効果が注目されています。我々の研究結果では、通常重力環境から樹立されたものに比べ、微小重力環境から樹立したヒト頭蓋骨由来間葉系幹細胞は、脳梗塞モデルラットに対し機能改善が高いことを示した。今後は、ヒトを対象にした実臨床への応用に向け研究をすすめていく予定である。
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