研究課題/領域番号 |
20K09356
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
佐藤 洋輔 昭和大学, 医学部, 講師 (70594349)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | てんかん / ガンマ波規則性 / 脳神経外科 / サンプルエントロピー / てんかん外科 / デジタル脳波 / 非線形解析 / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
てんかん患者における安全で確実な外科治療の提供のため,てんかん病変部の同定やてんかんネットワークの描出に,デジタル脳波データにおけるサンプルエントロピー解析を用いた30Hz帯域以上のガンマ波規則性の定量化解析が有効である。本法は実用的な脳波解析アプリケーションとして発展・普及しつつある。種々の病態を有するてんかん患者のデジタル脳波データを対象にして,サンプルエントロピー法によって背景活動脳波におけるガンマ波規則性を定量化,さらにスイープ解析機能を実装したアプリケーションによるガンマ波規則性の動的解析を加えることで,より正確なてんかん病変部評価法とてんかんネットワーク描出法として発展させる。
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研究成果の概要 |
脳海綿状血管腫の手術において術中の脳表脳波データを用いたガンマ波規則性解析が、てんかん病変部の評価に有効であることが示された(J Neurosurg Case Lessons. 2021)。また、脳表脳波データを用いたガンマ波規則性相関解析が、てんかんネットワークの評価に有効であることが示された(Surg Neurol Int. 2021, 2022)。さらに、様々な脳病変を有するてんかん手術において頭皮脳波データを用いたガンマ波規則性解析が、てんかん病変部の術前評価として有効であることが示された(Oper Neurosurg. 2022)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究におけるガンマ波規則性解析は、発作の有無に関わらず安静時の背景活動脳波からてんかん病変部が評価可能であり、一般的脳波計でも評価可能である。本研究成果は安全で確実な低侵襲てんかん外科治療の実現に結びつき、てんかん患者の機能予後改善に寄与できる重要度の高いものである。
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