研究課題/領域番号 |
20K09361
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
関 俊隆 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (80241446)
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研究分担者 |
大西 俊介 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (10443475)
川堀 真人 北海道大学, 大学病院, 特任准教授 (50399870)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 脊髄損傷 / 間葉系幹細胞 / 腸ー脳相関 / 腸 / 脳虚血 |
研究開始時の研究の概要 |
「脊髄損傷」による運動機能障害に対して現在リハビリ以外に有効な治療は無く、多くの患者が麻痺等を抱え生活しており、再生医療による回復へ大きな期待がある。本研究は、ラット脊髄損傷モデル急性期に対する間葉系幹細胞(Mesenchymal stem cell、以下MSC)の効果を2つの観点から検討する。①細胞生存率と機能回復との関係の解明(細胞生存率はどの程度回復に寄与するのか→将来の細胞保管・輸送に有用である)、②MSC投与と脊髄-腸相関機能の解明(今までに指摘されていない新たな関係の発見)である。
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研究成果の概要 |
脊髄損傷における羊膜由来間葉系幹細胞の急性期静脈内投与は、脊髄直後より生じる腸の機能障害が運動機能の改善に先駆けて改善し、腸からのバクテリアの全身への侵入(bacterial translocation)を防ぐ効果がある事が示された。脊髄損傷による二次性の炎症反応を抑える効果が急性期静脈内投与にはあると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脊髄損傷に対する羊膜由来間葉系幹細胞の作用機序の一つとして腸-脊髄相関が関与する事が初めて証明された。今まで明らかになってこなかった重要な基礎情報が得られた事で、今後の再生医療の発展に大きく寄与する事が出来たと考えている。これらを踏まえて細胞を供給した企業との間で臨床研究に進む話が進んでおり、本科研の成果によって実用化の道筋を得る事が出来た点も非常に意義が深いと考えられる。
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