研究課題/領域番号 |
20K09364
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊藤 博崇 東京大学, 医科学研究所, 助教 (30863815)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 悪性脳腫瘍 / ウイルス療法 / 脳腫瘍 |
研究開始時の研究の概要 |
がん治療用遺伝子組換え単純ヘルペスウイルスI型であるG47Δを用いた、再発膠芽腫を対象とした医師主導治験では、非常に高い治療効果が示された一方で、一部の患者で治療抵抗性を示すことが明らかとなった。実用化を間近に控え、この治療抵抗性のメカニズムの解明はウイルス療法の治療効果のさらなる向上につながることから意義が大きい。膠芽腫マウスモデルを用いて、ウイルス療法における免疫細胞の動態を解析することで治療抵抗性の機序を解明するとともに、その解析に基づいた治療介入を行うことで、治療抵抗性を克服し、幅広い患者に高い治療効果を示すウイルス療法の実現を目的とする。
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研究成果の概要 |
脳腫瘍マウスモデルに対するウイルス療法において、CSF-1受容体阻害薬を併用することによって、ミクログリアの動態に変化が生じること、腫瘍微小環境における遺伝子発現プロファイルに変化を与えること、ウイルスー腫瘍間の力学動態に影響を与えること、治療効果の増強作用があることがわかった。ウイルス療法における治療効果のさらなる向上に向けた基礎データを蓄積することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ウイルス療法における治療抵抗性機序が解明されることで、2021年に実用化され、今後さらなる発展が予想される悪性脳腫瘍に対するウイルス療法において、その治療効果を格段に向上させる可能性があるという点で学術的・社会的意義がある。
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