研究課題/領域番号 |
20K09382
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
川堀 真人 北海道大学, 医学研究院, 助教 (50399870)
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研究分担者 |
七戸 秀夫 北海道大学, 大学病院, 教授 (80374479)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 脳出血 / 幹細胞 / 足場材合材 / 間葉系幹細胞 / 腸 / 慢性期 / 足場材 / 骨髄間葉系幹細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
脳出血特に慢性期に関して現在有効な治療法は存在せず、多くの患者が麻痺を抱えて生活している。幹細胞はこの麻痺を改善させうる治療法として期待されているがその機序は不明な点が多い。今回の研究では脳出血慢性期の運動機能障害に対する幹細胞の機能改善に関する作用機序を解明することを目的としている。脳出血慢性期モデル動物の作成、最適な細胞のコンディション、投与された幹細胞の分化・栄養分泌機序、脳内ネットワークの改善効果を調べる。
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研究成果の概要 |
脳出血慢性期モデルラットに対して幹細胞・足場材合材の出血腔内への投与は幹細胞単独に比して有意に効果が高い事を運動機能・作用機序の観点から証明した。合剤化する事で幹細胞は非常に強い栄養因子分泌能を発揮し、生存率も向上した。動物モデルでは神経シナプスの改善が得られた事、分泌するBDNFが効果の一部であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
治療法の無い脳出血慢性期に対して幹細胞治療が有効である事を示すことが出来た。単純に運動機能の改善を見るだけでなく、作用機序や製造方法に至るまでの詳細な検討を行う事が出来た。本成果を基礎として、我々は臨床研究(治験)に進むことを目指し、AMED事業を用いて非臨床安全性試験や品質規格試験等を施行し、PMDA対面助言も完了した。2024年の臨床研究を予定しており、科研から臨床への重要な橋渡し研究を行う事が出来たと考えている。
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