研究課題/領域番号 |
20K09387
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
谷 直樹 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (20598370)
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研究分担者 |
貴島 晴彦 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10332743)
福間 良平 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任助教(常勤) (20564884)
山本 祥太 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (20795728)
森 信彦 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任研究員(常勤) (20833924)
藤田 祐也 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (20839097)
押野 悟 大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (40403050)
橋本 洋章 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (50770674)
三浦 慎平 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (50869716)
細見 晃一 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任講師(常勤) (70533800)
クー ウイミン 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任助教(常勤) (70591022)
枝川 光太朗 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪急性期・総合医療センター(臨床研究支援センター), 脳神経外科, 副部長 (40722806)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | Deep Brain Stimulation / Closed-loop system / Parkinson's disease / Local Field Potential / Beta oscillation / Adaptive DBS / 脳深部刺激術 / パーキンソン病 / adaptive DBS / beta oscillation / 歩行 / closed loop system / deep brain stimulation / local field potential / wearable device |
研究開始時の研究の概要 |
DBSはパーキンソン病の治療法として約20年の実績があり有効性、安全性が実証されている。近年の科学技術の進歩により、DBSにおいても従来の「刺激装置から脳神経への一方向的な刺激」から「脳神経からの情報に応じた刺激を返す双方的なclosed-loop system」の開発が行われてきた。Closed-loop systemの利用は治療効果の増幅はもちろん、脳活動の変化を持続的に観察できることも可能となり重要な知見をもたらしうる。本研究ではbrain sensing、closed-loop systemが可能となったDBS装置による臨床効果の解析、それから得られるデータによる脳機能解析を目指す。
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研究成果の概要 |
35症例のパーキンソン病患者、5症例のジストニア患者にclosed-loop systemを応用した脳深部刺療法(adaptive DBS)が可能な刺激装置の植え込みを行った。10症例ではadaptive DBS開始後半年以上が経過し、MDS-UPDRS、PDQ-39で評価を行い、効果を評価した。次に、パーキンソン病すくみ足のbiomarkerを明らかにするため、ポータブル脳波計、歩行解析装置、動画撮影を用いた解析をパーキンソン病患者11症例で行った。結果、すくみ足のbiomarkerとして大脳皮質運動野でのphase-amplitude couplingが有用であることを明らにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DBSは進行期パーキンソン病の治療としては欠かせない治療法であるが、近年開発されたAdaptive DBSは従来のDBSと比べ刺激装置バッテリー消耗の低減、刺激誘発性不随意運動や構音障害などの刺激副作用を軽減することが期待されている。Adaptive DBSは現在、日本でのみ臨床使用が可能であり、臨床効果を明らかにすることは世界的に求められている課題である。本研究成果は限られた症例による短期結果の報告であるが、世界に先駆けた貴重な報告である。またすくみ足は進行期パーキンソン病患者の最も治療困難な症状の一つであり、biomarkerを明らかにすることは治療法の開発につながる重要な成果である。
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