研究課題/領域番号 |
20K09391
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
兼松 康久 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (90363142)
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研究分担者 |
高木 康志 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (40312227)
八木 謙次 川崎医科大学, 医学部, 講師 (80551837)
多田 恵曜 徳島大学, 病院, 特任講師 (30547964)
島田 健司 徳島大学, 病院, 講師 (60624351)
高麗 雅章 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (60794013)
宮本 健志 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 徳島大学専門研究員 (80585000)
四方 英二 川崎医科大学, 医学部, 講師 (30813315)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | Inflammasome / NLRP3 / sirtuin / ERa / 脳動脈瘤破裂 / NLRP3 inflammasome / 脳動脈瘤 / Sirtuin / くも膜下出血 / NLRP3 inflammasome |
研究開始時の研究の概要 |
脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血は約30%が致死し、生命予後も悪く、現在の医療水準においても社会復帰率が50%に満たない疾病の一つである。現在、画像診断の向上により、発生件数が増加しているが、増大・破裂予防には外科治療しかなく、合併症などの問題があるため新規に有効な薬物治療法などの開発が切望されている。本研究では脳動脈瘤破裂ラットモデルにおいて、エストロゲン欠乏の有無による破裂頻度への影響を解析し、エストロゲン欠乏が未破裂脳動脈瘤発生と同様に破裂にも影響することを明らかにし、破裂に至るメカニズムとしてエストロゲン受容体、inflammasome sirtuin の役割について調べる。
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研究成果の概要 |
エストロゲン欠乏による脳動脈破裂と関連してMMP-9/TIMP2の不均衡が生じるメカニズムとして、炎症に関連したInterleukin(IL-1β)活性化に関わるInflammasome(NOD-Like Receptor Protein 3;NLRP3)及びその制御に作用すると考えられるsirtuin (Sirt1)に着目した。エストロゲン欠乏状態で破裂し易い脳動脈瘤において、エストロゲン受容体ERα及びSirt1の賦活化はNLRP3/IL-1β/MMP-9 経路を抑制し、脳動脈破裂予防の可能性を論文誌上(J Neurosurg. 2022)、国際学会(ISC, 2021)で発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
閉経期以後に脳動脈瘤破裂をきたし易い女性のERαを介した作用について培養した脳血管内皮細胞又は平滑筋細胞を用い、エストロゲンの存在/非存在下で、エストロゲン受容体βの発現と炎症性変化の指標としてNLRP3、その防御的役割を果たす可能性のあるsirt1の発現を解析, 17β-estradiol, ERα作動薬のPPT(4,4',4''-(4-Propyl-[1H]-pyrazole-1,3,5-triyl) trisphenol)依存的、エストロゲン受容体ERα作動薬DPN (Diarylpropionitrile)非依存的に抗炎症作用により血管保護的に作用する事を実証し、臨床応用が期待される。
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