研究課題/領域番号 |
20K09400
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
吉村 晋一 関西医科大学, 医学部, 准教授 (60298891)
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研究分担者 |
林 美樹夫 関西医科大学, 医学部, 講師 (10368251)
岩田 亮一 関西医科大学, 医学部, 非常勤講師 (60580446)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | グリオーマ / がん幹細胞 / イオンチャネル / 浸潤 |
研究開始時の研究の概要 |
悪性グリオーマの膠芽腫の浸潤能力は非常に高く、外科手術ではすべてを摘出できない。正常部位に浸潤しているがん細胞が、増殖を繰り返し、根治的治療を困難にしている。申請者らは、グリオーマの患者からがん幹細胞を樹立し、内向き整流Kチャネルの発現を発見した。さらに内向き整流Kチャネルの抑制薬が、がん幹細胞の遊走を抑制することを発見した。本研究は、内向き整流Kイオンチャネルを分子標的としたグリオーマの浸潤の抑制をめざす。そのために、内向き整流Kチャネルについて、(1) 分子基盤、(2) 病理組織学的分布、(3) 電気生理学的性質、(4) 遊走能との関連、を明らかにする。
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研究成果の概要 |
グリオーマは強い浸潤能があるため、腫瘍細胞は脳の正常部位に深く染み渡り、外科手術では摘出できない。がん幹細胞をターゲットとした治療法は有効であると考えられるが、特異性の高いバイオマーカーや浸潤にかかわる原因遺伝子は不明のままである。本研究では、RNAシーケンス解析と免疫組織化学法により、KCNJ分子の発現を明らかにした。以上の成果は、KCNJがグリオーマのバイオマーカーに応用できる可能性を示唆する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
グリオーマの予後はここ数十年目立った生存期間の延長効果がある治療法が開発されておらず、根治療法の確立にはさらなる病態解明が必要である。最近、がんの発生の原因として、がん幹細胞の存在が注目されている。本研究は、がん幹細胞が発現するイオンチャネル分子を明らかにした。これらの分子はグリオーマの診断に応用できる可能性がある。
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