研究課題/領域番号 |
20K09418
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
大槻 周平 大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (20589840)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 半月板 / シート / 再生基材 / scaffold / ポリグリコール酸 / 力学強度 |
研究開始時の研究の概要 |
半月板損傷は縫合手術が25%、部分切除が75%を占めている。部分切除が行われた膝関節は変形性膝関節症への進行リスクが上昇することが知られている。縫合困難な半月板損傷に対して、シートで包み込み治療することが本研究の新規性である。強度と、再生を促すような新規半月板シートが確立すれば、日本で年間2万件以上行われている半月板切除率は減少し、無理のない半月板温存治療が示すことができる。20%以上と言われる再断裂率低下にも繋がることが期待できる。
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研究成果の概要 |
我々はポリグリコール酸(PGA)とポリL乳酸-カプロラクトン共重合体(P(LA/CL))からなる2層性新規半月板シートscaffold(Meniscus Sheet Scaffold; MSS)を開発した。本研究では開発したシートを用いて半月板ラッピング治療を行い、その効果を検討した。結果として、MSSを用いた半月板ラッピング治療は、劣悪な半月板損傷の環境を改善することで、損傷部への細胞取り込みと増殖を促進し、早期から半月板治癒の促進効果が明らかとなり、半月板の良好な組織学的修復と相対する軟骨の変性進行抑制に有用な可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
縫合困難な半月板損傷に対する治療は部分切除が主に行われるが、切除後の変形性膝関節症増悪が問題である。ポリグリコール酸(PGA)とポリL乳酸-カプロラクトン共重合体(P(LA/CL))からなる2層性新規半月板シートを用いた半月板ラッピング治療は、劣悪な半月板損傷の環境を改善することで、損傷部への細胞取り込みと増殖を促進し、早期から半月板治癒の促進効果が明らかとなり、半月板の良好な組織学的修復と相対する軟骨の変性進行抑制に有用な可能性が示唆された。
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