研究課題/領域番号 |
20K09425
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高橋 大介 北海道大学, 大学病院, 講師 (90528845)
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研究分担者 |
照川 アラー (テルカウィ アラー) 北海道大学, 医学研究院, 助教 (00723074)
清水 智弘 北海道大学, 大学病院, 助教 (60784246)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 骨粗鬆症 / 破骨細胞 / インターフェロンシグナル / 骨細胞 / M2マクロファージ / 制御性T細胞 / 遺伝子プロファイル / 抗炎症性マクロファージ |
研究開始時の研究の概要 |
骨粗鬆症と脆弱性骨折は、患者ADLを著しく低下させる疾患である。現在様々な骨粗鬆症治療薬が開発・使用されているが、本邦での治療効果は十分とは言い難く、骨粗鬆症の新規治療薬の開発が求められている。近年、骨粗鬆症とマクロファージは密接に関与することが示唆されているが、未だ不明な点が多い。 本研究では、抗炎症性マクロファージ由来因子が骨関連細胞に及ぼす影響を解析することで、マクロファージ由来因子と骨粗鬆症との関係性を明らかにする。 本研究により、骨粗鬆症と抗炎症性マクロファージ由来因子との関係が明らかになれば、骨粗鬆症における新たな知見の獲得、及それに基づいた治療薬開発に繋がることが期待される。
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研究成果の概要 |
マクロファージ由来因子であるCardiotrophin Like Cytokine Factor 1 (CLCF1) が、骨粗鬆症や破骨細胞・骨芽細胞分化に与える影響を検証した。骨粗鬆症モデルマウスにCLCF1を投与したところ骨量減少の改善を示した。マウスの大腿骨組織標本においては、CLCF1投与によって破骨細胞分化抑制効果を示したが骨芽細胞の分化抑制効果は示さなかった。RNAseqによるメカニズム解析では、インターフェロンシグナル関連マーカーが上昇していた。以上からCLCF1はインターフェロンシグナル経路を介して破骨細胞の分化を抑制し、骨粗鬆症の新規治療ターゲットとなり得ることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨粗鬆症と脆弱性骨折は患者ADLを著しく低下させる疾患であり、現在様々な骨粗鬆症治薬が開発・使用されているが、本邦での治療効果は十分とは言い難い。本研究では、免疫細胞であるマクロファージ由来因子が骨粗鬆症および骨微小環境内の細胞に及ぼす影響を明らかにした。免疫細胞を介した骨粗鬆症メカニズムの解析はこれまでにないアプローチであり、より有効かつ安全な骨粗鬆症治療薬開発の礎となる研究である。
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