研究課題/領域番号 |
20K09427
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
山口 智志 千葉大学, 大学院国際学術研究院, 准教授 (30596953)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 関節動態 / 足関節 / 人工足関節 / 動態解析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、正常足と人工足関節置換術後の患者の足関節動態を、2D/3D registrationを用いて計測し、両者を比較する。インプラント形状と患者の骨形態との相違、およびインプラント設置角度を本研究の結果と比較することにより、インプラントデザインや手術手技の向上に役立つ情報が得られる。
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研究成果の概要 |
本研究は、2方向X線透視と2D/3D registrationを用いて、解剖学的形状に近い新規人工足関節置換術後の足関節・距骨下関節動態を正常足の動態を比較した。健常者11名、人工足関節置換術後患者7名のX線透視データの取得および解析を行った。正常足関節では足関節背屈から底屈に伴い内がえし、内旋していた。人工足関節では、可動域は少ないものの同様の動態を示し、正常足関節の動態を再現していることが明らかになった。また、正座や蹲踞といったアジア人に特有の姿位では、通常の背底屈よりも大きい可動域を要することも明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人工足関節置換術の件数は年々増加している。しかし、その術後成績は人工股関節、膝関節と比べはるかに悪い。治療成績を向上させるためには、置換した人工関節が正常の関節と同じように動くことが必要である。本研究では、生体の骨の形状に近い形を持つ新規人工足関節は、正常の足関節に近い動きをすることが明らかになった。よって、この新規人工足関節は、これまでの人工関節よりも良い成績をもたらすことが期待される。本研究の成果は、変形性足関節症患者の痛みを解消し、生活の質より向上させることにより健康寿命の延伸に役立つ。
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