研究課題/領域番号 |
20K09438
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
|
研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
河村 健二 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (20445076)
|
研究分担者 |
清水 隆昌 奈良県立医科大学, 医学部, 学内講師 (70464667)
面川 庄平 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (70597103)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 骨再生 / 骨欠損 / 細胞シート / 生体内誘導膜 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は骨形成細胞シートと生体内誘導骨形成膜を融合させることで、骨欠損に対する新しい効果的な骨再生治療法を基礎動物実験で開発することを目的とする。骨欠損部に一時的に留置する骨セメント周囲に骨形成細胞シートを移植することで、生体内で骨再生能が高い生体内誘導骨形成膜を作製し、二期的に骨セメントを人工骨に置換することで骨再生を促す新たな手法を開発する。本研究の成果はドナー障害が最小で治療期間が短い骨再生治療に発展する可能性がある。
|
研究実績の概要 |
本研究は、骨形成細胞シート(Osteogenic matrix sheet)と生体内誘導骨形成膜を融合させることで、骨欠損に対する新しい効果的な骨再生治療法を開発することを目的とする。研究期間全体における実験内容の概略を述べる。ラット大腿骨に10mmの骨欠損モデルを作製し、Masquelet法による生体内誘導骨形成膜に骨形成細胞シートを融合させた際の骨再生能の評価を行った。実験はFischer344ラットを使用した。実験は当施設の動物実験ガイドラインに従い愛護的操作、除痛、感染予防を徹底して行った。全身麻酔下に10週齢Fischer344ラットの右大腿骨に10mmの骨欠損を作製し、ロッキングプレートで大腿骨を架橋固定した後に骨欠損部にPoly Methyl Metacrylate(骨セメント)を充填した。あらかじめ同系7週齢ラットの骨髄間葉系幹細胞から作製しておいた骨形成細胞シートを骨セメント周囲に移植した。コントロール群は細胞シートを移植しない従来法とした。4週間後に骨セメント周囲に形成された生体内誘導骨形成膜を切開して、骨セメントを人工骨(βTCP)に置換した。人工骨移植後、2週、4週、8週における経時的な骨再生能をレントゲンおよび組織学的に評価した。骨形成細胞シート移植群では、骨欠損部に経時的な骨再生を認めたが、骨形成細胞シート未移植群では、骨再生は乏しかった。移植から12週後では、骨形成細胞シート移植群では骨癒合を認めたが、骨形成細胞シート未移植群では偽関節になり、プレートの変形や破損を認めた。令和5年度は、上記研究の追試実験を行い、統計学的処理を行った。研究成果を学会で発表した。
|