研究課題
基盤研究(C)
平成29-30年、申請者は国際共同研究加速基金を得て英国留学した際、この読影装置に申請者の読影を学習させ、申請者の読影と比較し高い一致率を得ることが出来た。人が読影すると多大な労力とバイアスがかかることになるが、申請者の読影を学習させた装置により追跡のMRI画像を読影させたならば、再現率100%で申請者がグレーディングしたことになる。同一者が、同じ方法で追跡の腰椎MRI読影を行うことによりLSSの発症・増悪に対するリスクファクターを解明することが出来る。また同手法で各国コホートを比較検討することで、日本人特有のLSSに対するリスクファクターを解明することが可能となる。
申請者はイギリス留学中にオクスフォード大学のFairbank教授らが主催する自動MRI読み取り装置であるSpineNetを用いた研究についてコラボレーションし、申請者の読影を機械に読み込ませ学習させることで、申請者の読影方法とほぼ同一の読影ができることを確かめた。The Wakayama Spine Studyは平成21年に設立され、その後今年で4回にわたる大規模追跡調査を行い膨大なデータを得ることが出来た。これらのデータを用い、脊椎外科医である申請者は現在に至るまで外科医の視点からLSSの有病率やその症状との関係や、腰椎すべりなど他の変性脊椎疾患について明らかにしてきた。
現在に至るまで腰椎変性疾患に対する自然経過は明らかにされていない。しかしながらこれらの腰椎疾患は高齢化社会において増加の一途を辿り医療経済的にも負担となるためこれらの自然経過を知ることは喫緊の課題である。
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European Spine Journal
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