研究課題/領域番号 |
20K09452
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岡田 慶太 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (50759173)
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研究分担者 |
乾 洋 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (60583119)
矢野 文子 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (80529040)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | SFZ細胞 / 軟骨表層 / Notchシグナル / 軟骨 / Prg4 / 変形性膝関節症 / Notch signal / SFZ / cartilage |
研究開始時の研究の概要 |
Notchシグナルは変形性関節症の病態を促進的に制御することを我々は報告してきたが、逆説的な報告もあり全容は未だ不明である。本研究では、NotchシグナルがSFZ細胞特異的に活性化し、その未分化性を維持するとともに潤滑な表面を保つのに貢献しているという仮説のもと、in vivoではSFZ特異的Creマウスを用いた機能解析を、in vitroではChIPシーケンスを用いたNotchシグナルの標的遺伝子の網羅的解析を行い、Notchシグナルによる関節軟骨の分化制御機構の全貌を解明し、関節疾患に対する新規治療薬・予防薬の開発に繋げる。
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研究成果の概要 |
本研究は、軟骨表層に存在するSFZ細胞が、その未分化性の維持機構としてNotchシグナルが重要な役割を果たしていることを解明した。本研究では、まず軟骨表層では深層よりもNotchシグナルが発現していることを示した。続いて、in vivoの解析で、表層特異的にNotchをノックアウトすると、OAが進行することが分かった。in vitroの解析では、Notchの機能解析を行い、主に下流転写因子であるHey1が軟骨分化を抑制し、SFZ細胞に特徴的なPrg4の発現に関与していることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、軟骨組織に存在する未分化細胞がどのようにその未分化性を維持し、関節軟骨の恒常性に寄与しているかを明らかにした。本研究では、その分子メカニズムの一つとしてNotchシグナルが重要であることを示した。このことより、軟骨の変性メカニズムとしてNotchシグナルが考えられ、今後、変形性膝関節に対する治療薬への応用などが期待される。
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