研究課題/領域番号 |
20K09462
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
佐々木 裕美 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (60773380)
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研究分担者 |
谷口 昇 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (20626866)
永野 聡 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50373139)
篠原 直弘 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任講師 (60869163)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | Menopause hands / 低エストロゲン / Sirt1 / ホルモン補充療法 / SIRT1 / エストロゲンレセプター / 機能評価 / menopause hand / menopause hands / エストロゲン低下 / 滑膜炎 |
研究開始時の研究の概要 |
手のこわばりや手の関節痛を訴えるのは圧倒的に更年期女性に多いということは、整形外科医にとっては周知の事実であった。これらはmenopause handsと呼ばれ、更年期によるエストロゲンの低下に伴う滑膜炎や関節炎であると考えられているが、病態や治療法に関しては全くといっていいほど研究されていない。更年期障害に対する治療としてはホルモン補充療法が挙げられるが、乳がんや子宮がんの既往のある患者さんには使用できないという問題点があり、すべての患者さんに対して有効な治療法の開発が急がれる。本研究では長寿遺伝子Sirt1の活性化がこれら更年期に発症する滑膜炎や関節炎の予防に関与するかを検討する。
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研究成果の概要 |
Menopause handsの病態解明のため長寿遺伝子であるSirt1の機能解析を目指した。臨床的な重症度と手術検体におけるSirt1発現の間に特に関係性を見出すことはできなかった。当科ではmenopause handsに対する治療としてホルモン補充療法を行っており、その有用性を検討するため、統計学的検討を行ったところ、治療後3か月で上記すべての項目において改善を認め、その有用性が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
menopause handsによる手の痛みやこわばりは更年期女性の約40%に発症するとされるが、その治療法についてはいまだ確立していない。Menopause handsに対する既存治療(鎮痛剤内服やリハビリ、装具固定、手術など)は、一定の治療効果はあるものの、根本的な治療にはなっていない。今後、Menopause handsに対する新たな治療オプションとしてホルモン補充療法が選択される可能性がある。
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