研究課題/領域番号 |
20K09489
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
|
研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
李 相亮 昭和大学, 医学部, 兼任講師 (40533732)
|
研究分担者 |
川崎 恵吉 昭和大学, 医学部, 教授 (30338462)
酒井 健 昭和大学, 医学部, 講師 (10883233)
津澤 佳代 昭和大学, 医学部, 兼任講師 (70796367)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 炭酸ガス / 経皮的治療 / 拘縮 / 機能回復 / 骨癒合促進 / 骨折 |
研究開始時の研究の概要 |
上肢の機能の低下は患者の日常生活動作・生活の質の低下に直結する。そのため、上肢の外傷に対して手術を行った場合、術後の上肢機能を最大限回復・改善させることが非常に重要である。我々はこれまでに、経皮的に炭酸ガスを生体の組織内へ効率よく吸収させる炭酸ガス経皮吸収によって、局所の血流増加・骨折治癒促進・筋疲労、筋力低下、筋肉痛の改善効果が得られることを動物実験・臨床試験で明らかにしてきた。これらの結果を踏まえ、この炭酸ガス経皮吸収療法が手関節・肘関節骨折の手術後において、血流増加作用・組織修復作用を介して筋力・関節可動域・疼痛を改善させ、上肢機能回復効果をもたらすとの仮説のもと、本研究を実行する。
|
研究実績の概要 |
手指・手・肘関節を含む上肢の外傷・変性疾患に対して手術を行った場合、術後の上肢機能を最大限回復・改善させることが非常に重要である。しかし、近年の手術手技・固定材料の進歩をもってしても、術後の上肢の機能回復が十分得られず、日常生活動作が制限され、患者のADL・QOLが著しく低下することは少なくない。本研究の目的は、これまでに研究代表者らが研究を進めてきた炭酸ガス経皮吸収療法を、手指・手・肘関節の手術後の上肢に適用することで、手術後の上肢の筋力回復の促進・関節可動域改善・疼痛改善の効果が得られるかを実際の臨床において検証することである。 具体的には、①本邦で現在約1280万人と推計される骨粗鬆症患者において発生リスクが高いとされている橈骨遠位端骨折に対する内固定手術を施行した患者、②肘の代表的な骨折である肘頭骨折に対する内固定術を施行した患者、そして③変形性手指関節症に対する人工手指関節置換術を施行した患者を対象とする。 2020年2月から流行し始めた新型コロナウイルス感染症の影響で、本臨床試験の参加者を募ることは困難を極めた。2023年5月8日に新型コロナウイルス感染症が「5類感染症」へ移行したのを機に、同年6月より本臨床研究参加患者募集を開始した。しかし、コロナウイルス流行が完全におさまったわけではなく、患者への心理的な影響もあり、当初患者選定はうまくいかなかったが、10月より6名の患者の参加同意が得られ、炭酸ガス経皮吸収療法を行った。今年度も継続して本臨床研究参加患者募集を行っていく予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2023年5月8日に新型コロナウイルス感染症が「5類感染症」へ移行したのを機に、6月より本臨床研究参加患者募集を開始した。しかし、コロナウイルス流行が完全におさまったわけではなく、患者選定はなかなか進まなかった。 本臨床試験参加には、頻回の外来受診が必須となり、かつ研究者が被験者の上肢にハイドロゲルを徒手的に塗り込む行程があることから、患者が心理的に抵抗を感じたためと推測される。
|
今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症は流行は沈静化の方向に進んでおり、引き続き、本臨床研究参加患者募集を行っていき、症例数を蓄積する予定である、
|