研究課題/領域番号 |
20K09493
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
柿木 良介 近畿大学, 医学部, 教授 (20314198)
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研究分担者 |
赤木 將男 近畿大学, 医学部, 教授 (00273441)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 末梢神経再生 / 人工神経 / 血行 / 細胞 / 足場 / 成長因子 / 同種無細胞性神経基底膜 / 自家無細胞性筋肉基底膜 / 神経誘導管 / 脱細胞化自家筋肉基底膜 / 脱細胞化同種神経基底膜 / 人工神経誘導管 / 自家脱細胞性筋肉基底膜 / 同種脱細胞性神経基底膜 / ラット坐骨神経 |
研究開始時の研究の概要 |
今回の研究では、Nerbridge○R外套管の外に腓腹動静脈を沿わせ、外套管内に界面活性剤処理もしくは凍結融解処理して大腿直筋から作成したDIMBLと3X106個自家BMSCを移植して神経誘導管を作成し,ラット坐骨神経20mm欠損を架橋する。24週の時点で、ラット大腿部で切除した20mm長の坐骨神経の中枢と末梢を入れ替えて縫合して作成した自家神経移植群とその神経再生を電気生理学的、組織形態学的に比較検討する。
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研究成果の概要 |
シリコンチューブ内に腓腹動静脈茎、同種無細胞性神経基底膜、骨髄幹細胞を移植した神経誘導管を作成し、ラット坐骨神経の20mm欠損を架橋した。結果は新鮮自家神経移植での神経再生とほぼ同等の神経再生を獲得できた。 同種神経の使用には、移植免疫、感染、倫理問題など解決しなければならない多くの問題がある。我々は、無尽蔵に採取でき、移植に伴う拒絶反応がなく、また移植倫理で問題のない自家筋肉基底膜に着目した。本研究では、同種無細胞性神経基底膜の代わりに自家無細胞性筋肉基底膜をシリコンチューブ内に挿入し、神経再生を観察した。神経再生にはシュワン細胞が移動できる構造的空間が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人工神経を作成するためには、神経再生に適した足場の開発が必須である。足場には、lamininなどの接着因子のみならず、シュワン細胞の移動を許容する空間が必要であることがわかった。本研究は、今後の人工神経開発の一助になると考える。
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