研究課題/領域番号 |
20K09506
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
江森 誠人 札幌医科大学, 医学部, 講師 (20580286)
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研究分担者 |
高澤 啓 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (00593021)
高田 弘一 札幌医科大学, 医学部, 講師 (90398321)
村橋 靖崇 札幌医科大学, 医学部, 助教 (90855842)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 軟部肉腫 / 神経線維腫 / 悪性末梢神経鞘腫瘍 / プロテオーム / プロテアソーム / プロテオーム解析 / 肉腫 / 神経線維腫1型 / ショットガンプロテオーム / プロテオミクス |
研究開始時の研究の概要 |
悪性末梢神経鞘腫瘍(MPNST)は悪性軟部腫瘍の中でも予後不良な腫瘍の1つである。MPNST発生のほとんどは神経線維腫症1型患者においてであり、良性の神経線維腫が悪性化してMPNSTが発生する。MPNSTは化学療法に抵抗性で、外科的切除のみが唯一の治療法であるが再発も多く、手術のみでは予後改善が困難である。MPNSTにおける予後改善を目的として、申請者らはショットガンプロテオーム解析を用いて、神経線維腫からMPNSTが発生する悪性化分子機序を解明し新規治療法を確立する。なかでもプロテアソームに着目したMPNSTに対する新規治療法の確立と神経線維腫の悪性化が予測可能なバイオマーカーの同定を行う。
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研究成果の概要 |
悪性末梢神経鞘腫瘍(MPNST)は良性の神経線維腫から悪性化することで発症することが多い。MPNSTは化学療法に抵抗性で外科的切除のみが現在の唯一の治療法である。しかし局所再発率も25%-37%と高率で、5年生存率は39-60%程度と予後不良であり、外科的切除のみでは予後改善が困難であることを示している。本研究では、神経線維腫とMPNSTのショットガンプロテオーム解析による網羅的タンパク質解析から、MPNSTにおいて、複数のプロテアソームサブユニットの発現が亢進していることを見出した。またプロテアソーム阻害剤がMPNST由来の細胞株で抗腫瘍効果があることを突き止めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経線維腫症1型患者が悪性腫瘍を合併する割合は、健常人と比較して約4倍高い。しかし多くの病変が小児期に生じるのに対して、悪性末梢神経鞘腫瘍(MPNST)を含めた悪性腫瘍は20-50歳代に多く発生するため、十分な患者教育も行われておらず、巨大な悪性腫瘍が形成されてから来院するため、治療に難渋し予後も不良である。MPNSTは悪性軟部腫瘍の標準治療として用いられる化学療法に抵抗性であり、現在でも手術加療しか有効な治療法が確立できていない。本研究によりプロテアソーム阻害剤がMPNSTに対する新しい治療法になりうることを示した。
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