研究課題/領域番号 |
20K09509
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
寺口 真年 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (00554544)
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研究分担者 |
橋爪 洋 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (10326382)
中川 幸洋 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20372865)
山田 宏 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (70275361)
上松 右二 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (90223502)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ロコモティブシンドローム / デュアルタスク運動 / 軽度認知機能障害 / 一般住民コホート研究 / フレイル / サルコペニア / 運動器リハビリテーション介入 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では令和2年度よりロコモおよびプレロコモ群と診断された症例に対して運動療法を中心としたリハビリテーションの介入を行なっていく。1年間のリハビリテーション介入によって筋量および筋力の増強だけでなく、身体機能とADLの変化、認知機能を検討することによってリハビリテーション介入がロコモへの有効性に加えてフレイル、サルコペニア、認知症などの老化防止にも影響することを明らかにする。最終的に本研究で得られたデータを基調として10年後を見据えた日本の超高齢化社会における健康寿命の延伸を目的したモデルタウン、若返りかつらぎ町モデルの作成を目指す
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研究実績の概要 |
昨年、軽度認知機能障害(MCI)は認知症になる前段階とされ、ロコモティブシンドローム(ロコモ)と伴に高齢化に伴い増加している。デュアルタスクトレーニング(DT)は2つの課題を同時に処理するトレーニングであり、MCI患者を対象にコグニバイクを使用したDTのロコモへの有効性を検討し、MCIの定義はMMSEにおいて21点以上27点以下とした。調査項目はMMSE点数の変化、VS-RADを用いた海馬周辺の脳萎縮度および程度の変化。ロコモ度、ロ コモ25による点数の変化、2ステップテストとTime Up Goの変化、さらに健康関連QOLはEQ-5D-5Lの変化を評価した。介入はコグニバイクとペダリングエルゴメーターのデュアルタスクトレーニングを週に1度リハビリ室にて行った。結果として対象は男性4名、女性6名であり、平均年齢は73.2歳であった。症例数が少ないためどれも有意な差は認めなかったが、MMSEの点数(23.8⇒23.6)そして海馬周辺の脳萎縮度(2.15→2.10) .と程度(43.3→42.3)は改善傾向にあった。健康関連QOLであるEQ-5D-5L(0.78→0.86)、ロコモ25(11.3→6.4)、2ステップテスト(1.24→1.28)とTime UP Go(8.44→7.99)はそれぞれ改善傾向を認めた。ロコモ度は4例において改善し、悪化は認めなかった。そのため本研究では症例数が少ないながらも軽度認知機能障害患者に対するコグニバイクを使用したDT運動は認知機能および運動機能ともに改善傾向を示したという内容の論文を提出した。本年は研究の遂行を継続し、現在データの解析を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国内学会でも報告し、論文化にまで進めた。また今後症例数を増加させながら、引き続き順調に進展させたい。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き対象者をリクルートし研究を遂行していく予定である。また対象者を拡大し、検診からロコモティブシンドロームを有する被験者から軽度認知機能障害 を併発している方を研究内容を説明し、同意される方にデュアルタスク運動を遂行していく。また引き続きデータの蓄積を行い、学会報告と国際雑誌に掲載して いく予定である。
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