研究課題/領域番号 |
20K09513
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
市堰 徹 金沢医科大学, 医学部, 教授 (30307631)
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研究分担者 |
島崎 都 金沢医科大学, 医学部, 講師 (00440511)
上田 善道 金沢医科大学, 医学部, 教授 (50271375)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 骨髄間葉系幹細胞 / ホーミング / 軟骨 / モノヨード酢酸 / CXCL12/CXCR4 / 軟骨損傷 / 関節炎モデル / 変形性関節症 / RNA sequencing / Homing / 間葉系幹細胞 / 疼痛抑制 / 軟骨保護 |
研究開始時の研究の概要 |
変形性関節症(OA)は加齢に伴い増加する疾患で、関節軟骨の損傷による疼痛に伴いQOLの著しい低下をもたらすことから、予防法および低侵襲性治療の確立は、非常に重要な課題である。 我々は、骨髄由来間葉系組織幹細胞(BM-MSC)の単回関節内注入による疼痛抑制因子と軟骨保護因子の増加、経静脈投与による骨・軟骨損傷部位へのMSCの集積と傷害抑制機能を報告した。本研究ではOAの予防と低侵襲性治療を確立するために、関節 軟骨傷害部でのBM-MSCの疼痛抑制、軟骨損傷阻止・機能保護と関節炎部への集積に関わる詳細な分子機構について、新規のRNA sequencing法と遺伝子パスウェイ解析により検証する。
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研究成果の概要 |
軟骨損傷動物モデルで骨髄間葉系幹細胞(BM-MSC)の修復・予防効果および疼痛抑制効果について研究をおこなった。損傷した軟骨組織にBM-MSCのホーミングに関わる因子の発現を認めた。また、軟骨保護因子であるTNF-α induced protein 6(TSG6)の発現増加および脊髄後角における疼痛関連因子であるCalcitonin gene related peptide (CGRP)の発現が抑制された。BM-MSCのin vitroによる研究からストレス耐性も確認できた。本研究から、損傷部位におけるBM-MSCの軟骨保護および疼痛抑制効果が確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化社会の現在、変形性関節症の罹患率は非常に増加している。本疾患の予防や、本疾患による疼痛改善は、今後も高齢化が進む日本において最重要課題である。今回の研究からBM-MSCの関節内投与および経静脈投与により損傷した軟骨組織へのMigration/Homingを認め、疼痛改善効果も確認できた。本研究結果は、今後の再生医療や予防医学を含むBM-MSCの治療方法の応用に非常に役立つと考えられた。
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