研究課題/領域番号 |
20K09514
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
梶 博史 近畿大学, 医学部, 教授 (90346255)
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研究分担者 |
河尾 直之 近畿大学, 医学部, 講師 (70388510)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 筋骨連関 / 慢性運動 / マイオカイン / 骨粗鬆症 / サルコペニア |
研究開始時の研究の概要 |
高齢化社会の急速な進展と共に、健康寿命を著しく損なう骨粗鬆症、サルコペニアの診療は極めて重要となってきた。その中で、骨格筋と骨の相互関連(筋・骨連関)が注目されてきている。骨粗鬆症やサルコペニアの病態において、メカニカルストレスは重要であり、両者の予防と治療においても運動療法は重要な要素であるが、長期的な運動が筋・骨連関におよぼす影響とそれに寄与するマイオカインの役割は不明である。本研究課題では、マウスを用いて、長期的な運動が骨格筋と骨および筋・骨連関におよぼす影響を明らかにすることで、運動療法のバイオマーカーとなり得る、骨に影響をおよぼすマイオカインを見出したい。
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研究成果の概要 |
本研究課題は、マウスを用いて、長期的な運動の骨格筋と骨および筋・骨連関におよぼす影響を明らかにし、運動療法のバイオマーカーに直結するような運動により骨格筋から分泌され骨に影響をおよぼすマイオカインを見出すことを目的として実施した。その結果、アイリシンとperipheral myelin protein 22 (PMP22) は、長期的な運動によって骨格筋での発現が増加するマイオカインであること、さらに、これらのマイオカインは、骨格筋から分泌されて骨に作用し、長期的な運動による骨量増加に寄与することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化社会の進展とともに健康寿命の延伸が喫緊の課題となる中で、骨粗鬆症とサルコペニアの予防・治療が重要となってきた。その中で、骨格筋と骨の相互関連(筋・骨連関)が注目されいる。本研究課題の成果から、長期的な運動により調節される骨格筋由来の新しいマイオカインとして見出したアイリシンとPMP22が、未だ臨床の場に登場していない運動療法のバイオマーカーとなる可能性が考えられる。さらに、アイリシンとPMP22の筋と骨における役割の解明が進むことにより、サルコペニアと骨粗鬆症を同時に対象とする治療薬や診断法の開発に繋がる可能性も期待できる。
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