研究課題/領域番号 |
20K09518
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
新井 誠二 群馬大学, 大学院医学系研究科, 講師 (10636210)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | アポトーシス / 前立腺癌 / MARCH5 / MCL1 / BH3ミメティクス |
研究開始時の研究の概要 |
抗アポトーシス蛋白の増加は、去勢抵抗性前立腺癌の治療抵抗性の一因と報告されている。 本研究では、抗アポトーシス蛋白阻害剤の投与下に、ゲノム編集あるいは薬剤によるスクリーニングを行い、前立腺癌細胞にアポトーシスの誘導ができる新規治療標的を同定する。さらに、マウスモデルでその併用療法の効果と副作用を検証する。 抗アポトーシス蛋白阻害剤との併用で、強い効果と少ない副作用を示す治療標的の確立により、アポトーシス誘導という既存の治療戦略とは異なるCRPC治療法の開発が期待される。
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研究成果の概要 |
薬剤スクリーニングから同定したミトコンドリア標的薬について、2種類の前立腺癌細胞in vivoモデルにおいて、アポトーシスを介した腫瘍縮小効果を確認した。Western blot、プロテオーム解析から、ミトコンドリア標的薬によって、前立腺癌細胞の生存に重要な役割を果たす蛋白の低下を確認した。これらの蛋白のアポトーシスへの関与に関して解析を行なっている。ミトコンドリア標的薬の治療効果および耐性メカニズムの解明のため、ミトコンドリア標的薬の耐性株を作成した。現在、親株と耐性株との間での遺伝子変化(DNA、RNA)の解析を行っている。以上の結果について、論文にまとめ、誌面発表を行う予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、複数の前立腺癌細胞に対してアポトーシスを誘導できる薬剤を同定することができた。この薬剤は、マウスゼノグラフトモデルでも同様にアポトーシスを誘導することを確認できた。これらの結果は、前立腺癌に対する新規薬剤の可能性を示唆するものと考えられた。今回同定した薬剤の治療効果メカニズム・耐性メカニズムをさらに解明すること、さらにマウスモデルを用いて最適な投与方法(特に投与間隔)を見出すことで、臨床応用への道が開かれる可能性があると考える。
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