研究課題/領域番号 |
20K09525
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
松田 佳子 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, RI管理室, リサーチアソシエイト (90790303)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 制御性B細胞 / IgMメモリーB細胞 / Transitional B細胞 / B細胞レセプター / Tool-like receptor 9 / IL-10 / CpG-ODN / 免疫寛容 / Transitional B cell / Tool-like receptor9 / 腎臓移植 / 抗体関連型拒絶反応 / IgM型メモリーB細胞 / IgG型メモリーB細胞 / インビトロ アッセイ系 / IgM DSA / IgG DSA / 免疫制御 / B-1細胞 / B-2細胞 / IgM抗体 / ドナーHLA抗原 / in vitroアッセイ系 / 抗体関聯型拒絶反応 / 液性免疫 / B-2細胞 / IgMメモリ-B細胞 / 臓器移植 / IgM自然抗体 / 抗原高親和性IgM抗体 |
研究開始時の研究の概要 |
臓器移植分野においては主にIgG抗体に臨床的意義が認められてきた。一方でIgM抗体においては一致した見解を認めていない。我々はin vitro末梢血単核球培養上清中のIgM抗体に着目することで特定の抗原に対する液性免疫反応の賦活化を予測可能なこと,培養上清中からは抗原に対して高親和性を有するIgM抗体が主に検出されることを明らかにした。よって本研究ではIgM抗体を産生細胞起源(B-1細胞,B-2細胞)などの違いも考慮した上でABMRへの関与方法を明らかにする。またIgM抗体を対象とした、薬剤感受性試験なども行い、新規のABMR治療法の開発につなげていく。
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研究成果の概要 |
メモリーB細胞を抗体産生細胞まで分化誘導可能なインビトロアッセイ系を利用し、培養上清中のIgMとIgG型の抗ドナーHLA抗体を合わせて評価することで抗原抗体反応の賦活化レベルをより詳細に評価可 能であること、IgM抗体が産生されている症例において移植臓器が抗原抗体反応から保護されていること、IgMメモリーB細胞が免疫抑制機能を有しB cell mediated diseaseの病態、発症抑制に関与する可能性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
B細胞分画ごとの免疫抑制機能を評価することで、臓器移植における抗体関連型拒絶反応を含む、B cell mediated diseaseにおける、病態改善や発症抑制に有用な分画が同定できた。またIgM -BCR stimulationとTLR9 signalingの組み合わせがこれらの分画の生存、分化を調節していることが明らかとなったため、免疫抑制機能を有するB細胞分画の生存、分化の誘導に応用できる可能性が示唆された。今後、従来の免疫抑制療法に代わり、臓器移植分野における免疫寛容誘導などへの治療応用も期待される。
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