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骨格筋由来マイオカインによる臓器連関を標的した排尿筋低活動の新規創薬研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K09538
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関愛知医科大学

研究代表者

馬嶋 剛  愛知医科大学, 医学部, 准教授 (90625138)

研究分担者 大橋 浩二  名古屋大学, 医学系研究科, 特任准教授 (10595515)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード排尿筋低活動 / フレイル / マイオカイン / 高齢者
研究開始時の研究の概要

排尿筋低活動は膀胱の収縮機構に障害が生じる難治性疾患であり、現在有効な治療法がない。我々は最近、サルコペニアが排尿筋低活動の発症に関連することを報告したが、両者の間に存在する詳細なメカニズムについては解明されていない。本研究では、サルコペニアに伴う排尿筋低活動の病態にマイオカインが関与する可能性について、基礎及び臨床の両側面から検討する。本研究により膀胱排尿筋収縮能に関与するマイオカインが同定されれば、有効な治療法が存在しない排尿筋低活動の治療において、マイオカインを標的とした新規創薬開拓への発展が期待される。

研究実績の概要

マイオカイン遺伝子を搭載したアデノウイルスベクター、またはgreen fluorescence protein(以下GFP)遺伝子を搭載したアデノウイルスベクター(1×109 pfu)をSAMP8マウスの内転筋に投与した。4週後にマウスの膀胱を採取し、半分をELISAやorgan bath studyに用いた。残りの半分を組織学的解析に用いた。organ bath studyでは、KCLやカルバコールによる膀胱の濃度反応曲線を解析した 。マイオカイン遺伝子群の膀胱は、GFP遺伝子群の膀胱に比較し、収縮反応が有意に強かった。炎症性サイトカインである、Transforming growth factor(以下TGF)-β及び、Interleukin 1(以下IL-1)βの膀胱における発現量をELIZA法により解析した。マイオカイン遺伝子群の膀胱は、GFP遺伝子群の膀胱に比較し、TGF-β及びIL-1βの発現が有意に低下していた。
また、膀胱のアポトーシスを調べるため、TUNEL染色を行った。TUNEL染色の結果、マイオカイン遺伝子群の膀胱は、GFP遺伝子群の膀胱に比較し、膀胱平滑筋細胞の数が有意に低かった。
最後に、膀胱の線維化を調べるためマッソントリクローム染色を行った。マイオカイン遺伝子群の膀胱は、GFP遺伝子群の膀胱に比較し、線維化を示す範囲が有意に少なかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

基礎研究についてはおおむね予定通り進んだ。
臨床研究の部分については、研究への症例組み入れが予定通り進まなかった。

今後の研究の推進方策

研究分担施設を増やすことも視野に入れ、臨床研究の症例の組み入れが進むように検討を行う予定である。
その後、学会発表や、論文化を進めていく。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 排尿筋低活動とマイオカインの関係2023

    • 著者名/発表者名
      馬嶋 剛
    • 学会等名
      長寿排尿リサーチカンファレンス
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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