研究課題/領域番号 |
20K09539
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤田 潤 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (50173430)
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研究分担者 |
赤松 秀輔 京都大学, 医学研究科, 准教授 (20767248)
武田 俊一 京都大学, 医学研究科, 名誉教授 (60188191)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 前立腺癌 / アンドロゲン / エンハンサー / エンハンサーRNA / ホルモン治療抵抗性 / LNCap / トランスクリプトーム / c-MYC |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、アンドロゲンで活性化される転写制御領域(エンハンサー配列)を前立腺癌細胞株(LNCap)において新規に5,000以上見つける。見つけたエンハンサー配列を公開ビッグデータと照合し、(1) 細胞増殖に関与する配列をリストアップ;(2) (1)の配列の中にある前立腺癌体細胞変異を全部同定;(3) (2)の中で発癌や去勢抵抗性の原因になりそうな変異の候補を全部リストアップする。(3)の変異の影響を、アンドロゲン依存的に増殖するLNCapを使い、解析する。以上の実験から、アンドロゲン依存的細胞増殖に関与するエンハンサーを同定し、その中にある、去勢抵抗性の原因になる変異を決定する。
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研究成果の概要 |
アンドロゲン追加によってeRNA発現が誘導するエンハンサーを2,000箇所以上同定した。うち半分は新規に見つかったものである(新規エンハンサー)。既知のアンドロゲン依存的エンハンサーと新規エンハンサーとのあいだで、エピジェネチィックマーカーとの共局在、アンドロゲン受容体結合サイトとの共局在、FOXA1転写因子結合サイトとの共局在に関して、差異はなく、新規エンハンサーも真にアンドロゲン依存的と結論した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
各遺伝子に対して、数個以上のエンハンサーがその発現を制御すると考えられているが、実際にどれだけの数のエンハンサーが存在するか不明である。特に、ホルモンなどの外的刺激によって一過性に活性化されるエンハンサーは不明である。学術的意義は、2,000箇所以上のアンドロゲンによって活性化されるエンハンサーの同定である。社会的意義は、この同定が前立腺癌のホルモン治療抵抗性の機序の解明へ貢献できることである。
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