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シングルセルシークエンスを用いたBCG不応性膀胱癌の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K09549
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

丹羽 直也  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 訪問研究員 (40626743)

研究分担者 大家 基嗣  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (00213885)
三上 修治  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (20338180)
田中 伸之  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (60445244)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード膀胱がん / シングルセル解析 / BCG / がん免疫療法 / 膀胱癌 / シングルセルRNAシークエンス / BCG膀胱内注入療法 / シングルセルRNAシークエンス法 / BCG抵抗性 / 腫瘍内不均一性 / 腫瘍免疫環境
研究開始時の研究の概要

再発進展リスクが高い表在性膀胱癌に対してはBCG膀胱内注入療法が行われるが、奏効率は6-7割に留まる。BCG療法が無効なBCG抵抗性膀胱癌は予後が不良であるが、現在までBCG抵抗性癌に対して膀胱全摘術以外の薬物療法は存在しない。
このBCG抵抗性膀胱癌を克服するアプローチとして、腫瘍が異なる細胞集団から構成されているとする「腫瘍内不均一性」に着目した。本研究では、1細胞レベルで遺伝子発現が解析できるシングルセルRNAシークエンス法を用い、膀胱癌マウスモデルのBCG治療前後の遺伝子発現変化を解析し、BCG治療抵抗性に寄与する標的分子を明らかにすることを目的とする。

研究成果の概要

マウス膀胱癌細胞株MBT-2に緑色蛍光タンパク質GFPを遺伝子導入してMBT-2GFP+細胞を樹立、マウス膀胱に移植して正所性膀胱がんモデルマウスを作製した。
モデルマウスにBCGを投与し、GFPで標識されたがん細胞を回収、シングルセルRNAシークエンスを行った。
バイオインフォマティクス解析では、BCG投与により細胞増殖を促進するKRASシグナル伝達関連遺伝子の発現が上昇する細胞集団が誘導される可能性が示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在確立された治療がないBCG(ウシ型弱毒結核菌、表在性膀胱がんに対する標準薬)抵抗性膀胱がんに対する新規治療法の開発を目指して、新しい膀胱がんマウスモデルを開発した。このマウスに対してBCGを投与、投与後に生存しているがん細胞を生きたまま1細胞ずつ回収し、RNAシークエンス(遺伝子の発現量を解析する手法)を行った。その結果、BCG投与後では細胞増殖に関与する遺伝子群の発現が上昇する細胞群が増加する傾向が見られた。これらの細胞はBCG抵抗性と関連し、治療標的となる可能性が示唆された。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Reduced recurrence of low‐risk non‐muscle‐invasive bladder cancer is associated with low urine‐specific gravity2020

    • 著者名/発表者名
      Iwasawa Tomohiro、Niwa Naoya、Matsumoto Kazuhiro、Komatsuda Akari、ide Hiroki、Oya Mototsugu
    • 雑誌名

      International Journal of Urology

      巻: 27 号: 11 ページ: 1019-1023

    • DOI

      10.1111/iju.14351

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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