研究課題/領域番号 |
20K09559
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
田岡 利宜也 香川大学, 医学部, 講師 (10403784)
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研究分担者 |
杉元 幹史 香川大学, 医学部, 教授 (10243768)
筧 善行 香川大学, 大学本部, 学長 (20214273)
張 霞 香川大学, 医学部, 助教 (30524061)
松岡 祐貴 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (40552807)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 希少糖 / D-allose / 腎細胞癌 / 腎細胞がん |
研究開始時の研究の概要 |
根治切除不能腎細胞癌は5年生存率で11.7%と報告されるなど、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤が用いられる現在も未だ満足できる治療アウトカムに達しておらず、新規治療薬はUnmet-Needsである。 希少糖は自然界に存在量が少ない単糖とその誘導体と定義され、D-glucoseと異なる生理活性に注目が集まる中、本研究課題は既に証明している希少糖D-alloseの腎細胞癌に対する強い抗癌効果を基に計画された。その主目的は、希少糖D-alloseの腎細胞癌に対する抗癌メカニズムの解明で、得られる研究成果は、腎細胞癌に対するD-alloseを用いた新規治療戦略の構築に必要な基盤的データとなる。
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研究成果の概要 |
本研究課題は、自然界に存在量が少ない単糖とその誘導体と定義される希少糖が、高い糖代謝能を有する腎細胞癌に集積し抗腫瘍効果を発揮するとの独創的仮説で研究を開始し、希少糖D-alloseが腎細胞癌に蓄積し抗腫瘍効果を発揮することを腎細胞癌細胞と実験マウスを用いて明らかとした。加えて、遺伝子発現プロファイル解析結果を基にThioredoxin interacting proteinと解糖系の抑制を介した抗腫瘍メカニズムの証明から、論文化と特許による知財化を果たし、将来の創薬に至る基盤的データを蓄積し得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
根治切除不能腎細胞癌 は分子標的薬に加え免疫チェックポイント阻害剤が導入され、手術や放射線療法を組み合わせたMulti-Modal Therapyが積極的に行われる現在においても、未だ満足できる治療アウトカムに繋がっていない。一方、食品としての安全性が既に認められている希少糖D-alloseが、世界で初めて高い糖代謝を有する腎細胞癌に蓄積し、その強い抗腫瘍効果と抗腫瘍メカニズムを証明した本研究課題の成果は、極めて高い科学性と社会のニーズに応えるもので、将来で根治切除不能腎細胞癌に対するD-alloseを用いた治療戦略の構築に必須な基盤的データとなる。
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