研究課題/領域番号 |
20K09563
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
|
研究機関 | 千葉科学大学 (2022) 名古屋市立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
片岡 智哉 千葉科学大学, 薬学部, 准教授 (20737928)
|
研究分担者 |
木村 和哲 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (00423848)
前田 康博 藤田医科大学, オープンファシリティセンター, 准教授 (60275146)
堀田 祐志 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(薬学), 講師 (90637563)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | 勃起障害 / 抗がん剤 / 晩期合併症 / 性機能障害 / 平滑筋 / 性ホルモン / 勃起機能(ED) / ビンクリスチン / ドキソルビシン / がんサバイバーシップ / 勃起障害(ED) / ドセタキセル / 性機能 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は世界に先駆けて、抗がん剤による男性性機能への影響を解明する研究プロジェクトを開始した。先行研究で大規模副作用データベース(FEARS)解析により抗がん剤が勃起障害(ED)を引き起こすことを見出し、これらの抗がん剤をラットに投与するとEDを発症することを明らかにした。本研究では、難治性EDを引き起こす抗がん剤投与に伴う勃起機能低下のメカニズムを陰茎海綿体および海綿体神経への作用に着目して明らかすることで治療ターゲットに結び付け、予防策を構築することでがんサバイバーのQOL向上を目指す。実験では障害発症メカニズムを明らかにすることで治療ターゲットを探索する。
|
研究成果の概要 |
医療技術の向上に伴い抗がん剤の治療治療成績も向上しているが、抗がん剤による晩期合併症の対策が課題である。先行研究により、勃起障害(ED)を発症する抗がん剤を導出することができ、休薬後も遷延することが明らかとなった。そこで本研究では難治性EDに対する新規の治療ターゲットを明らかにすることを目的とした。 抗がん剤のビンクリスチンに伴うEDに対しては、2種類の物質XとYにより血管機能の改善を介した勃起機能の改善が観察された。一方、抗がん剤のドキソルビシンに伴うEDに対しても、2種類の物質ZとTにより有意な勃起機能の改善が観察された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果により、抗がん剤治療後の勃起障害(ED)に対する新規治療ターゲットを導出することができ、治療のシーズを発見することができた。引き続き、詳細なメカニズムの解明が必要であるが、将来の治療への応用が期待される。 現在、がん治療成績が向上しており、抗がん剤治療後も生存し続けるがんサバイバーが増加しているが、晩期合併症の対策は遅れているとされている。本研究成果により、抗がん剤治療後のEDを含めた性機能障害の改善効果が得られれば、がんサバイバーの生命の質(QOL)の向上が期待される。
|