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腎細胞癌に対する5-アミノレブリン酸によるミトコンドリア内鉄利用による抗腫瘍効果

研究課題

研究課題/領域番号 20K09565
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

中井 靖  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (90445065)

研究分担者 藤本 清秀  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (50264867)
三宅 牧人  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (80601400)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード腎細胞癌 / 鉄 / ミトコンドリア / 5-アミノレブリン酸
研究開始時の研究の概要

本研究では、5-ALAが腎細胞癌細胞内の鉄レベルを低下させ、腎細胞癌の発癌、および細胞増 殖を抑制する可能性を検討することを目的とする。 5-ALAが腎細胞癌細胞のミトコンドリア内でのヘム合成および電子伝達系での鉄利用を促進し、癌細胞内の鉄レベルを低下させ、酸化的障害の抑制、細胞周期の遅延、アポトーシスといった機序により抗腫瘍効果を示すことを明らかにする。

研究成果の概要

鉄が腎細胞癌において、発癌、および癌増殖に寄与していることが示され、鉄のキレート剤(鉄を利用できなくする薬剤) が抗腫瘍効果を示すことが報告されている。しかし、鉄は正常細胞にも必要であり、鉄をキレートすることは正常細胞に影響を及ぼし、さまざまな副作用が問題である。
本研究では、5-アミノレブリン酸(ALA)が腎細胞癌細胞内のヘム合成経路において、鉄利用が促進され、細胞内の鉄レベルが低下し、細胞増殖が抑制された。また、動物実験においては、発がんの抑制および、増大を抑制した。
5-ALAが、腎細胞癌に対しての現在利用可能な薬剤とは異なる機序による抗腫瘍効果が期待できる。

研究成果の学術的意義や社会的意義

腎細胞癌においては、様々な薬剤の効果が認められ使用可能となっているが、特に転移性の腎細胞癌は、依然予後不良な疾患である。
5-アミノレブリン酸(ALA)は、ミトコンドリアにおけるヘム合成経路でで鉄を利用することで、癌制御を示した。このため、鉄をキレートせずに鉄を制御し、癌を抑制することが可能な新しい治療薬としての可能性を示した。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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